Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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川久保賜紀&上原彩子
 今日は大雨のなか、ミヒャエル・ザンデルリンク指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きに、東京オペラシティコンサートホールに出かけた。
 今夜のプログラムはコンチェルト2曲。ベートーヴェンの「エグモント」序曲のあと、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を川久保賜紀が、後半はベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を上原彩子が演奏した。
 ふたりは2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクールにおいて、ヴァイオリン部門最高位、ピアノ部門優勝を遂げた、いわゆる同期生だ。
 川久保賜紀は、以前より安定した演奏を聴かせ、特質であるのびやかな美音を遺憾なく発揮した。
 上原彩子も、どっしりとした根性のすわった音でベートーヴェンと対峙し、ドイツ音楽を得意とするオーケストラとの雄弁な音の対話を聴かせた。
 このコンサートのプログラムにふたりのことを書いたのだが、デビュー当初から聴き続けていると、演奏の変遷が手に取るようにわかり、非常に興味深い。
 コンクール当時はまだ20代前半だったふたりが、いまや30代となり、堂々たる実力派に成長したのを見ると、感慨もひとしおだ。
 終演後、私服に着替えたふたりに会い、リラックスした表情の写真を撮ることができた。
 ドイツの深々としたほの暗くやわらかい響きのオーケストラに支えられ、川久保賜紀も上原彩子も、自身のもつ最高の演奏を披露した一夜となった。
 今回のオーケストラの日本ツアーは、2011年に予定されていたものだが、大震災の影響で中止となった。それだけに、指揮者もオーケストラも深い思い入れがあるのだろう、彼らももてる最高の力を発揮してくれた。
 それゆえ、とても温かな気持ちで帰路に着くことができた。





 
| アーティスト・クローズアップ | 22:57 | - | -
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