Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ミロシュ インタビュー
 ミロシュの先日のリサイタルはすばらしく心に響くものだった。
 今日のインタビューでは、まずそれを伝えると、濃い顔に満面の笑みを浮かべ、「すごくうれしい。ありがとう」といった。
 CDデビューから約1年余り、この間ミロシュは世界各地を旅し、コンサートを行い、さまざまな人との交流を図り、そこから多くのものを得たという。
「ぼくが1年間、いろんなところを旅してまわったなかで、もっとも大切だと思ったのは人との出会いとコミュニケーション。それはギターが導いてくれたことで、ギターを介していろんな人に会える。それもまったく異なるバックボーンをもつ人や、民族や年齢を超えた人たちとの交流が可能になるわけだから、本当にギターには感謝しなくちゃ」
 ミロシュは以前いろんなところに紹介したが、グレッグ・スモールマンのギターを手に入れたくて、豪華クルーズの船上で演奏のアルバイトをしていた。そのときにリッチなご夫妻と知り合い、彼らが「一流のギタリストを目指すこと」という条件を提示してギターを代わりに購入してくれた。
 そのギターを手に、ミロシュは日々努力を重ね、コンサートで高い評価を得るようになり、ドイツ・グラモフォンと契約にこぎつけた。
 あれから1年、ミロシュはより高い目標を掲げ、自己の音楽をひたすら磨き続けている。
「この1年間でもっとも印象的な出会いというのは、楽器の製作家に会えたことなんです。オーストラリアに演奏旅行に行く前に、グレッグ・スモールマンの奥さまからメールをいただき、私たちは演奏を聴くのをとても楽しみにしていると書いてあったんです。そして、ついに製作家に会えたというわけです。ものすごく興奮しましたよ。日々一緒にいるギターの生みの親に出会えたわけですからね。演奏をほめてくれ、私のギターからすばらしい響きを生み出してくれたといわれ、なおさら興奮しました(笑)」 
 ミロシュは、いつ会っても自然で飾らず、率直で感じのいいナイスガイ。今回の南米作品のアルバムは、本人の弁によると会心の作だそうで、あまりにいい曲がたくさん入っているため、ふだんは聴かないのに、つい自分のCDを聴いてしまうと笑っていた。
 このインタビューは新聞、雑誌、WEBなどに書き分けし、ミロシュの魅力をひとりでも多くの人に知ってもらえるよう、力を尽くしていきたいと思う。
 新譜の「ミロシュ〜ラテンの哀愁」(ユニバーサル)には、私の大好きなバリオスの作品が2曲含まれている。「森に夢見る」と「最後のトレモロ」である。
「バリオスが入っていて、すごくうれしい」と伝えると、「ホント、いい曲だよねえ。弾いていて感極まっちゃうよ」といっていた。
 次なるアルバムももう決まっていて、ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」だそうだ。この夏、バカンスが過ぎたら録音するという。
「日本の聴衆は、ものすごく静かに聴いてくれるので特別。スケジュールには日本公演を優先して入れているんだよ」とのことで、来年は12月に来日するそうだ。
 今日の写真は、インタビュー後のミロシュ。あいかわらず、眉が濃いよねえ。でも、この表情、かなリラックスしているでしょう。黒のジャケットと白いシャツをラフに着こなしているけど、実は、靴はスニーカーを履いているんですよ。それもすごくかろやかで、スポーツシューズっぽくないものを。しかも、色は洋服と見事に統一されていた。足先まで写せばよかったかな(笑)。

| 親しき友との語らい | 21:27 | - | -
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