Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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佐藤卓史
 ようやく「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の校正がすべて完了し、出版社に戻した。
 なんと長い時間がかかったことか。
 50人のアーティストでひとり4ページだから200ページあり、それにコラムや目次、プロローグとエピローグがプラスされているから、膨大な文字数である。
 どうもヴェローナから戻って集中力がにぶり、こまかい文字を長時間に渡って読むことが苦痛になっている。
 でも、なんとか集中しなくては、と自分にいいきかせ、ようやく全部の校正が終了した。
 今日は、午後から佐藤卓史のインタビューがあり、まったく異なる仕事に頭を切り替え、いざ青山へ。
 佐藤卓史とは、本当に久しぶりに会うことができ、話が弾んだ。
 彼はハノーファー、ウィーンでの留学を終え、今秋から日本で本格的な演奏活動に入る。10月3日から11月30日まで日本各地で全16公演を行う予定だ。
 プログラムはオール・ベートーヴェン。「悲愴」「ワルトシュタイン」「月光」「熱情」の4大ピアノ・ソナタを選曲し、デビュー10周年記念ツアーを敢行する。
「日本に戻ったら、ぜひベートーヴェンでリサイタルを開きたいと思っていたんです」
 こう語る彼は、ベートーヴェンの作品に寄せる熱い思い、各曲の取り組み方、それぞれの作品の思い出、ドイツとウィーンでの様子、コンクールを受けたときのことなど、多岐にわたって雄弁に語った。
 このインタビューは明日締め切り、来週29日アップのヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に描く予定にしている。
 佐藤卓史とは、さまざまな仕事で組むことが多く、昔から応援している若手ピアニストのひとりである。真摯で実直で知的で温和で礼儀正しい。
 特にシューベルトとベートーヴェンを得意とし、今回はベートーヴェンで実力のほどを発揮するが、今後は長い年月をかけてじっくりシューベルトのピアノ作品全曲と対峙したいと抱負を語ってくれた。
 若手アーティストは、演奏を聴くたびに若芽がぐんぐん空に向かって伸びていくように勢いのある姿勢と大きな伸びを見せてくれる。
 佐藤卓史も、きっとこのツアーで大きく成長するに違いない。それを見守りたいと思う。
 今日の写真は、インタビュー後の1枚。やっぱり演奏と同様、誠実で思慮深く、ひたむきな感じが表情に現れているよね。
 ハノーファーで師事したアリエ・ヴァルディに「自由に弾くことの大切さ」を伝授されたそうだけど、その成果がどう演奏に反映されているか、期待したいと思う。
 ぜひ、これから大きな一歩を踏み出す佐藤卓史の演奏に耳を傾けてくださいな。全国をくまなく回るコンサートになっていますから…。


 
  
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