Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 昨日はネマニャ・ラドゥロヴィチの「無伴奏ヴァイオリン・リサイタル」を聴きに、第一生命ホールに出かけた。
 実は、以前もブログで紹介したが、このリサイタルのためのインタビューを行って記事を書き、プログラムの曲目解説も担当した。
 彼はいまもっとも弾きたいのは、J.S.バッハとイザイの無伴奏作品だと語り、今回のプログラムもこの両作曲家の作品で組み立てられた。
 ネマニャはいつもステージに駆け足で颯爽と登場してくる。
 この日もスリムなからだを黒のモダンなデザインのえんび服をもじった衣裳に包み、いつもながらの集中力に富んだ演奏を披露。最後まで超絶技巧をものともしない、緊迫感あふれる演奏で聴き手の心に強い印象をもたらした。
 奏法がしっかりしていること、表現力が多彩なこと、演奏姿勢が魅力的なことなど、ネマニャの魅力は幅広い。ほぼ毎年のように来日しているが、いつもホールは満員だ。
 この日も、終演後のCDのサイン会には100人以上の列が続いた。
 私が初めてネマニャの演奏を聴いたのは、もう6年くらい前だろうか。彼はリサイタル前日に28歳のお誕生日を迎え、「ショックだ」といっていたとか。そんなことをいっていたら、これから毎年ショックが続くのにね(笑)。
 ネマニャの演奏は、ヴァイオリンの可能性をひたすら追求していく探究心と、作曲家の魂に寄り添うようその作品の奥に入り込み、新たな魅力を生み出そうとする創造性に富む。
 長年聴き続けていると、その演奏は徐々に変容していくことに気づく。もっと若いころは、テクニックを前面に押し出してバリバリ弾いていたが、いまはそれに加え、表現力の深さが増した。そして何より、自信に満ちている。これが一番の変化かもしれない。
 また、すぐにでも来日してほしいと願う。
 今日の写真は彼のヴァイオリンとケース。ファンからの贈り物だろうか、かわいい動物のぬいぐるみがついていた。
 もう1枚は着替えたあとのラフな格好のネマニャ。いつも同じことをいっているのだが、また「髪がボワーンとしてまとまらなくて…」。
 ちなみに、演奏中はきちっと結わえていますよ。



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