Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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けんちんうどん
 いつも高原の仕事部屋にいくと、必ず食べにいくおうどん屋さんがある。
 駅のそばの古民家風のたたずまいで、お店の人も素朴で温かい人ばかり。もう20年以上通っていて、メニューを見ていろんな物を試したいと思っているものの、必ず「けんちんうどん」を注文してしまう。
 これはお肉は入っていないが、だしと野菜のうまみが効いていて、重量感たっぷり。だいこんもにんじんもじゃがいもも、みんな大きく切ってあり、中までしっかり味がしみている。
 とりわけおいしいのは、焼き麩。これは食感がお肉に似ているため、よくまちがえられるらしく、お店の人は注文した人ひとりひとりにていねいに「これはお麩なんですよ。肉類はいっさい入っていません。精進料理ですから」と説明している。
 おうどんは手打ちで、これまた忘れがたい味。
 というわけで、先日いったときも、また「けんちんうどん」を食べてしまった。本当は、てんぷら定食やおそばやお魚類も試したいけど、なぜか「けんちん」ひと筋。私の心身を癒してくれる一品となっている。
 今日の写真は、何年間も味の変わらない「けんちんうどん」。
 これ、まねして作ってみたけど、どうしてもあの味にならない。厨房をのぞいて、大鍋で煮ているけんちんを横目で見たりしたが、何も特別な材料は使っていないみたい。
 きっとだしに秘密があるのだろう。ご主人に聞いたところ、おうどんは毎日90歳を超えた、このお店の創始者であるおばあさまが打っているとか。そして調理は、長年地元の年配の女性たちが、自然な材料を使ってじっくりと腰を据えて作っているそうだ。
 なるほどね。年季がものをいっているわけだ。だからしみじみとした味になるのね。私もその姿勢を学びたい。
 90歳を超えておうどんが作れるなんて、すごいことだ。その気合いと精神、分けてくださ〜い(笑)。


 
| 美味なるダイアリー | 22:49 | - | -
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