Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ジョン・ウィリアムス
「キング・オブ・ギター」と称されるジョン・ウィリアムスが、年内いっぱいで演奏から引退すると表明し、最後の日本公演を行った。
 10月17日からのツアーは、今日が最終日。白寿ホールで行われたリサイタルはJ.S.バッハ「リュート組曲」第4番、タレガ「アルハンブラ宮殿の思い出」、バリオス「ワルツ第3番」から自作、映画音楽まで幅広い作品が組まれ、まさにジョン・ウィリアムスの全貌を明らかにするという趣向だった。
 冒頭から、ジョン・ウィリアムスならではの柔軟性に富んだ、精緻で正確でゆるぎない響きが胸に迫ってきた。
 いずれの作品も、ゆったりとしたおだやかな空気に包まれ、ひとつひとつの音が非常にクリアで、あるべきところに存在するという演奏。こんなギターを聴いたら、もう何もことばが出てこない。
 私はギターの音色が大好きで、特にこうした心に切々と響いてくる演奏をこよなく愛している。特に、白寿ホールはギターの音に適した広さで、完全にナマの音を聴くことができる。
 残念ながら、ジョン・ウィリアムスにはこれまでインタビューする機会がまったくなかった。これが日本でのラストコンサートとは、本当に残念だ。
 ただし、聞くところによると、ツアーからの引退で、ロンドンでは来年も現代作品の初演を行うとか。そうか、海外にいけば、まだ演奏を聴くことはできるのね。
 ラストコンサートとあって、聴衆はホールに明かりがついても拍手を送り続けた。ジョン・ウィリアムスもそれに応えて何度もステージに登場。優しく、知的で、はにかんだような笑顔を見せ、キングは静かにステージから去っていった。
 今夜はギタリストが多く会場に姿を見せていたが、鈴木大介と大萩康司に会ってしばし歓談し、近況も聞かせてもらった。
 本当に心に残る、すばらしいギターの調べだった。これこそ、今年のコンサート・ベストテンに入れたいと思う。
| アーティスト・クローズアップ | 23:12 | - | -
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