Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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イリヤ・ラシュコフスキー
 今日は、2012年の第8回浜松国際ピアノコンクールの優勝者、ロシア出身のイリヤ・ラシュコフスキーのインタビューのため、レコード会社に出向いた。
 ラシュコフスキーは1984年イルクーツク生まれ。ノボシビルスク特別音楽学校でM.レベンセンに、ハノーファー音楽大学でV.クライネフに、エコール・ノルマル音楽院でM.リビツキに師事している。
 その演奏はのびやかな旋律のうたいまわしと、情感豊かな表現力、鍛え抜かれたテクニックに支えられたもので、ロシアの若手ピアニスト特有のエネルギー全開のピアニズムとは一線を画している。
 つい先ごろ、新譜をリリース。ショパンの「練習曲集(全曲)」(ビクター)で、作品10、作品25、そして「3つの新練習曲 遺作」の全27曲を収録している。
 今日はコンクールのときの様子、ショパンに関して、「練習曲」について、恩師からの教え、今後のレパートリーなど多岐にわたる質問を行ったが、ラシュコフスキーは率直に、ときおり笑顔を交えながら、気持ちよく答えてくれた。
 今回の新譜は、ラシュコフスキーの音の美質をよく表している。彼は終始一貫して美しい音を追求し、各々の練習曲にあるストーリー性をもたせ、短いなかにひとつのドラマを描き出しているからである。
 とりわけ音の強弱とテンポが柔軟性に富み、とてもおだやかで耳に心地よい。これは「日経新聞」の11月28日(木)の夕刊に書く予定にしている。
 ラシュコフスキーは親日家で知られ、夫人も日本人。現在はパリに暮らし、今後は室内楽も積極的に演奏していきたいという。さらに、現代作品にも興味を示している。
 次なる大きなプロジェクトは、スクリャービンとプロコフィエフだそうで、ピアノ・ソナタを全曲演奏する予定だという。折しも、2015年はスクリャービン没後100年にあたるメモリアルイヤー。ここに焦点をあてているようだ。
 ラシュコフスキーのコンサートは、いま各地で開催されている。私は24日のヤマハホールの演奏を聴きにいくことにしている。
 彼は演奏と同様、とても人あたりのいい温かな性格で、優しい目をした人。今日の写真はインタビュー後のワンショット。ねっ、このたたずまい、抒情的な演奏に通じるでしょ。


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