Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ルドルフ・ブッフビンダー&ウィーン・フィル
 ルドルフ・ブッフビンダーとウィーン・フィル。この組み合わせでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴く。
 こんなぜいたくな一夜があるだろうか。
 今夜は、ブッフビンダーがウィーン・フィルを弾き振りし、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番と第5番をサントリーホールで披露した。
 かろやかで明るい第1番が始まった途端、ウィーン・フィルのえもいわれぬまろやかな弦の音色と独特の管楽器の響きが胸に迫ってきて、この上ない幸せな気分に満たされた。
 ブッフビンダーのピアノは、若きベートーヴェンのみずみずしい曲想を存分に伝え、第2楽章のクラリネットとの音の対話はとても濃密だった。
 もちろん「皇帝」はブッフビンダーの美質が全開。特に、私の大好きな第2楽章「アダージョ」では、おだやかな旋律を木管と弦とピアノが見事な融合を見せながら静けさをもって美しく奏で、至福のときを与えてくれた。
 ブッフビンダーとウィーン・フィルは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音を行っている(ソニー)。これらは2011年5月にウィーンのムジークフェラインで行われたライヴ。それゆえ、両者の息はぴったり。今夜の演奏も、格調高く優雅で、しかも作品の内奥にひたすら迫っていく熱い演奏。
 弾き振りをしているブッフビンダーが、ときおり椅子からからだを浮かし、エネルギッシュに指揮する姿が印象的だった。
 終演後も熱き演奏の余韻がずっと心に残り、いまなおベートーヴェンが頭のなかで鳴っている。
 きっと、明日も、またその次の日も、感動の泉は枯れることがないだろう。現在のところ、私の「今年のコンサート・ベストテン」の一番上にランクイン。それほどすばらしいベートーヴェンだった。
 今日の写真は、その全曲録音のCDジャケット。私が何度も繰り返し聴いている愛聴盤だ。

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