Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< 家庭画報 新年号 | main | 与儀巧リサイタル >>
ミカラ・ペトリ
 今日から12月。いよいよ残すところあと1カ月となってしまった。
 例年はこの時期になると来日公演も減って「第9」一色となり、私は各社の年末進行とにらめっことなるのだが、今年はまだまだ来日アーティストのコンサートが多く、これが年末まで続きそうだ。
 昨日はフィリアホールに、8年ぶりの来日となる、「リコーダーの女王」と称されるデンマーク出身のミカラ・ペトリの演奏を聴きにいった。
 実は、11月の2週にわたってヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」にぺトリのインタビュー記事を掲載した。
 かなり前のインタビューだが、彼女の音楽性と人間性が伝われば、と思って書いた次第である。
 ペトリの演奏は、「リコーダーからこんな音が出るのか」と、衝撃を受けるようなすばらしさ。録音でもその超絶技巧と、自然な歌心に満ちたおだやかな音色は十分に伝わってくるが、やはりナマで聴くとからだ全体に音が沁み入り、ことばでは到底表現できないほどの感動が得られる。
 ペトリは何本も楽器を変えながら、さまざまな音色と表現力を駆使していろんな曲を次々に吹いていくのだが、それはときに鳥のさえずりに似て、またあるときは鳥の合唱のような複雑さも見せる。人工的な色合いがまったくなく、自然界の音のようにそのリコーダーは多種多様な音を紡いでいく。
 今回のプログラムは、前半がJ.S.バッハ、ヴィヴァルディ、タルティーニ。後半が各地の民謡からピアソラまで多彩。とりわけペトリ自身が書いた「デンマーク民謡《マッズ・ドス》による変奏曲」が北欧の風を伝えるようで、印象深かった。
 今回も夫君であるギタリストのラース・ハンニバルとのデュオで、ごく自然な息遣いとアイコンタクトが、素朴で親密的な空気を生み出していた。
 今日の写真は終演後、楽屋で撮った1枚。
 ふたりの雰囲気、いい味を醸し出しているでしょう。音楽もすばらしかったけど、ふたりのおっとりとした、飾らぬ感じに心が癒される思いがした。


 
| クラシックを愛す | 22:35 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE