Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ウィーンのグラーシュ
 ハンガリーの代表的なお料理グヤーシュは、いまではオーストリアやドイツでさまざまな形に変容し、日常食として食べられている。
 これは牛肉とパプリカの煮込みで、たまねぎやにんじんなどの野菜がたっぷり使われたシチューである。
 先日ウィーンに出張した折には、この地でグラーシュとしてメニューに載っているこのシチューをいろんなところで食べることができた。
 なにしろ、取材は時間との勝負で、ゆっくり食事をする時間がないことが多い。グラーシュはどのレストランでもさっと出てくるため、とても便利だ。
 こうしていくつかのグラーシュを食べくらべてみると、中身や味に相当な違いがあることに気づいた。
 まず、スープのような汁の多いものと、汁気がほとんどないものとに分けられる。野菜がゴロンと入っているものがあるかと思えば、野菜はどこにあるんだろうと、お肉をかきわけなければならないものもある。
 さらに、つけ合わせにパンが出てくるものと、ダンプリングのような小麦粉のお団子のようなものが添えられたものもある。
 もっとも大きな違いは「味」である。
 とてつもなく濃厚な、「牛肉でございます」という味のものと、パプリカの味を全面にフィーチャーしたもの、野菜もお肉も姿がわからないほど煮込んだものなど、千差万別。これだから、食べくらべはおもしろいよね。
 私がグラーシュを作るときは、牛肉はとにかくやわらかく煮込み、野菜もたっぷり入れ、味は「もっと食べたい」と思うほどの濃さにとどめる。そして、最後にサワークリームをかける。つけ合わせは、堅めのしっかりした窯焼きのパンにしたい。
 でも、このお料理はやっぱりパプリカが勝負なんだろうな。ハンガリーにいったことがないからわからないが、パプリカのおいしさで味が決まるような気がする。
 う〜ん、ブダペストにいきたくなってきたゾ。音楽大国だからすばらしい音楽が聴けるのだろうが、本場のグヤーシュを一度味わってみたいという気持ちが強いなあ(笑)。
 今日の写真はウィーンの著名なホテルのグラーシュ(上)と、広場に椅子を広げていたレストランのグラーシュ(下)。ホテルのほうは、濃厚な味わいで、上質な牛肉がたっぷり。戸外のレストランのほうは、いわゆるビーフシチューのようだった。でも、どちらも美味でしたよ。




 
| 美味なるダイアリー | 22:05 | - | -
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