Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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庄司紗矢香
 ようやく年末進行の原稿締め切りの峠が見えてきた。もう、泣いても笑っても、今週いっぱいしかない。あと2日で、みんな年末年始の休暇に入ってしまう。
 そんななか、昨日は今年最後のインタビューに出かけた。ヴァイオリンの庄司紗矢香である。
 彼女は2012年9月、サンクトペテルブルクでプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番、第2番の録音を行った。共演はユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団である(ユニバーサル、1月22日発売)。
 庄司紗矢香は、今年の東芝グランドコンサートでプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏しており、その話を昨年聞いたばかり。それゆえ、今回はその続きとして、第1番を中心に話を進めた。
 マエストロ・テミルカーノフは、庄司紗矢香を高く評価していて、何度も彼女と共演を重ねている。2013年12月、テミルカーノフの75歳記念ガラ・コンサートがサンクトペテルブルクで開かれたのだが、庄司紗矢香は名だたるロシアの音楽家にまじって参加、唯一のロシア系以外のアーティストとなった。
 それほどテミルカーノフに信頼され、認められている彼女だが、これまで録音で共演したことはなかった。初めての共演となるこのプロコフィエフは、さすがにオーケストラと息の合った集中力と緊迫感に満ちた演奏で、プロコフィエフをこよなく愛す庄司紗矢香の強い意気込みが全編を覆っている。
 テミルカーノフは、彼女を評して、「きみはプロコフィエフ・プレイヤーだ。作曲家の心理をとてもよく理解している」といってくれたそうだ。
「とてもうれしかったですね。マエストロはあまり口数の多い方ではないのですが、そのひとことひとことが非常に印象的であり、心に残ります」
 このインタビューは、2014年1月末の「日経新聞」に書く予定だ。
 庄司紗矢香とテミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルは1月25日(大阪のザ・シンフォニーホール)、26日(横浜みなとみらいホール)、30日(愛知県芸術劇場)にコンサートが予定されており、庄司紗矢香とメナヘム・プレスラーとのデュオ・リサイタルは、4月1日から13日までの間に6公演行われる。
 庄司紗矢香は、ロシアの空気がとても自分に合うと感じていて、特にサンクトペテルブルクが好きだそうだ。彼女は絵画にも精通し、各地の美術館を巡ることが趣味のようだが、サンクトペテルブルクはすばらしい美術館が数多くあるから、きっとそれも好きな理由かもしれない。
 インタビューのなかでも、いつも画家の話が話題にのぼる。今回は、プロコフィエフの作品を弾くと、カンディンスキーを思い描く、という話になった。彼女もテミルカーノフ同様、そんなに口数の多い方ではないが、その絵に関しては、雄弁に語ってくれた。
 もう、すぐにコンサートが控えている。そして、CDのリリースも間近だ。テミルカーノフが太鼓判を押す演奏を楽しみにしたい。
 今日の写真はインタビュー後の1枚。いつもシンプルなワンピースを着用しているが、ゆっくり買い物をする時間がないため、「洋服などの買い物は空港で済ませるの」と笑っていた。


 
 
| アーティスト・クローズアップ | 23:14 | - | -
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