Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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原稿の感想
 ここしばらく、結構書くのが難しい原稿と向き合ってきた。
 ひとつは、先日も少し触れたが、3月に来日公演を行うオスロ・フィルのプログラム原稿で、ノルウェーの風土や音楽、そしてこの地を旅したときのことを織り交ぜて書くというもの。それにプラスして、コラムが2本ある。
 どんな内容にしたらいいか悩んだ挙句、ノルウェーの全体像が浮き彫りになる形にした。担当のIさんと話したら、「ぼくのまわりには、ノルウェーにいった人がほとんどいないため、この国のことはよくわからないのです」といったからだ。
 Iさんは当初、国民楽派の原稿を要望していた。だが、私がグリーグにまつわる話や他の音楽家の話をしていくうちに、彼の方でノルウェーという国の紹介や現状、人々の様子などを中心に書き、そこから音楽へと発展させていく形をとってほしいと提案をしてきた。
 というわけで、全部で5600字ほどの原稿を仕上げ、先日入稿した。
 それがデザイン処理され、土曜日に校正が送られてきた。文章のなかに登場する景色や楽器、グリーグなどさまざまな写真がちりばめられた楽しいページに仕上がっている。
 その校正戻しをすると、デザインのAさんと編集のIさんからすぐに返事のメールがきた。彼らも休み返上で仕事をしている。
 そのなかで、原稿に対するとてもていねいな感想が綴られている。こうした感想を述べてくれると、とてもやりがいがあるし、次なる張り合いも出る。
 もうひとつは、3月から4月にかけて開催される「東京・春・音楽祭」のプログラムのピアノに関する原稿で、5つの都市にまつわるピアノ音楽の特徴や聴きどころを書くというもの。これも、どういう形で書いたら、コンサートに足を運んだ人たちが興味をもって読んでくれるかと、ずいぶん頭を悩ませた。
 ようやく、その土地の歴史や文化、芸術、人々の気質などがピアノ音楽に影響をおよぼすという内容で進めようと判断し、5000字の原稿を書いた。
 これを日曜日に入稿すると、担当のFさんからすぐに返事が届いた。彼もまた、不眠不休で仕事をしているようだ。
 その返事に、いたく感動してしまった。彼は、「難しい内容を提示したのに、自分が考えていた120パーセントの内容の原稿で、とても感謝している」と綴られていたからだ。
 こういうふうに、すぐに原稿の感想を聞くことができると、本当にうれしい。あれこれ悩んでいたことも、必死でパソコンに向かっていたことも、すべて忘れられ、心がほんわかと温かくなる感じがする。
 担当のみなさま、率直なご意見とていねいな対応、ありがとうございます。とても勇気が出ましたよ。プログラムができあがるのを楽しみにしていま〜す。
 
| ああ愉しき(?)、締切り地獄 | 21:06 | - | -
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