Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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イェフィム・ブロンフマン
 今日は、イェフィム・ブロンフマンのインタビューに出かけた。
 彼は、2015年2月に来日し、サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏することになっている。そのときにすみだトリフォニーホール、武蔵野文化会館、トッパンホールでリサイタルも行い、プロコフィエフの「戦争ソナタ」第6番、第7番、第8番を予定している。
 今日のインタビューでは、その両方のコンサートの作品について聞き、またプロコフィエフの作品論や作曲家に対する思いなども聞いた。
 ブロンフマンは一見すると気難しそうで、コワモテで、話が弾まないように思われがちだが、実は非常に知的でユーモアもあり、どんな質問にも誠意をもって答えてくれる。
 来年はプロコフィエフのピアノ・ソナタ全曲を演奏する計画があるそうで、来日公演はその一環だそうだ。
「以前は、プロコフィエフを弾いてほしいというオファーはほとんどなかったのに、最近は時代の変化でしょうか。各地からプロコフィエフの要望が入るのです。作曲家が聞いたら、喜ぶでしょうね」
 こう話すブロンフマンは、子どものころからプロコフィエフに魅了されているという。作品のみならず、その人間性にも。
「プロコフィエフは変わった人で、あまり人に好かれず、それを本人も十分に意識していました。シニカルなユーモアを得意とし、作品が演奏されないにもかかわらず、自信に満ちていました」
 ブロンフマンは、ロストロポーヴィチからプロコフィエフのことをいろいろ聞いたという。作曲家と親しかったロストロポーヴィチの話から、プロコフィエフの素顔を聞き、それが全面的に音楽に現れていると感じたそうだ。
 かなり前のインタビューで、ブロンフマンは完壁主義者で理想主義者だといっていた。その話題に触れると、大真面目な顔でいった。
「もう、理想主義も完壁主義もやめました。あり得ないことですし、年齢を重ねると、その辺のことがはっきり見えてくるので…」
 こういって、笑っていた。それを聞いて、こちらも大笑い。
 でも、ひとつのシーズンごと、ひとりの作曲家にしぼって演奏し、その作曲家をしばらくは演奏せず、またときを経てその作曲家にしぼるという話を滔々と話しているのを聞くと、やはりかなりこだわりをもつ完璧主義者だという感を強くした。
 彼は日本のホールがすばらしい環境と音響ゆえ、大好きだという。こういうホールで演奏すると、納得のいく音楽が生まれると。来年また、そのすばらしい演奏が披露されることになる。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。昔はすごくスリムだったけど、恰幅がよくなった。人なつこい笑顔がときおり現れるんだけど、写真を撮ると、やっぱり真面目な表情になってしまう。まあ、仕方ないか、完壁主義者だもんね(笑)。

| アーティスト・クローズアップ | 22:33 | - | -
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