Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ニコライ・ホジャイノフ
 先日、大雪のために仕事に出かけられず、質問状を提出してニコライ・ホジャイノフにインタビューを行った。
 彼は先ごろ、「リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調、ショパン:舟歌、子守歌」と題するセカンド・アルバムをリリースした(ビクター)。
 これはラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」「夜のガスパール」から始まり、ショパン、リストと続くプログラム。
 それについて、ホジャイノフはもっとも大きな作品、メインの作品をプログラムの最後に置くことを考え、各々の作曲家の作品に適した音色を奏でるよう心がけたと語っている。
 ホジャイノフは、これらの選曲を見ても、それぞれの作曲家の深層心理に肉薄するような作品を選ぶのが好みだ。
「多くの作曲家は、悲劇的な人生を送っています。それが作品に全面的に投影され、悲劇性をもつ作品が数多く生まれています。ぼくはそうした作品に無性に惹かれ、弾かなくてはならない気持ちにさせられるのです」
 ホジャイノフは大変な読書家で、詩や小説のみならず、哲学書や偉人の回顧録などにも興味を示している。インタビューでは、いつもそうした文学から得た知識やことばの引用、比喩などが飛び出す。
「ある作品を勉強しているときに、その作曲家と同時代に生まれた書物を読むと、歴史や伝統や人々の考えを知ることができ、曲の理解に大いに役立つのです」
 この新譜でも、そうした想像力をもとにしたストーリー性が演奏に息づき、作品に新たな光を与えている。
 これまで多くの国際コンクールで好成績を残しているが、今春イスラエルで開催されるルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールに参加する予定だという。
「こういうレヴェルの高いコンクールには、才能のあるピアニストがたくさん参加する。そうした人たちとコミュニケーションをとるのも、大きな楽しみ」
 さて、結果はどうなるだろうか。
 このインタビューは、次号の「婦人公論」と、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書く予定にしている。
 今日の写真は、ホジャイノフのセカンド・アルバムのジャケット。ここでも身につけているが、彼は蝶ネクタイと帽子が好きだそうで、たくさん集めているという。特に、帽子はイタリアのボルサリーノ製に魅了されているとか。
「ボルサリーノの帽子は、プッチーニも大好きだったんですよ。ぼくはエクアドルの麦わらを使用して作られた、夏用の帽子が一番気に入っているんです」
 今度は、ぜひその帽子をかぶった写真を撮らせてもらいたいな。

 
| アーティスト・クローズアップ | 15:17 | - | -
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