Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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マリア・ジョアン・ピリス
 マリア・ジョアン・ピリスとの話は、いつも禅問答のような感じになる。
 もちろん、ピリスの語っていることは彼女の真意であり、純粋で一途な性格を反映したもので、けっして難解ではない。
 だが、人間の生き方や、あるべき方向を示唆するもので、ひとつひとつの話に深く感銘を受ける一方、それをどう文章にして読者に伝えたらいいのか、悩んでしまうのも事実だ。
 ピリスの話は、実際に聞いているとよくわかるのだが、そのまま文章にしてしまうと、わかりにくくなってしまう。私は、これまで何度もインタビュー記事を書くのに苦労してきた。ピリスのすばらしい話をあますところなく読者に伝えるのは、かなり難しい。
 一昨日、銀座のヤマハ・アーティストサービスのピアノ・サロンでインタビューしたときも、いずれの質問に対しても真摯な答えが戻ってきて、ピリスの演奏をほうふつとさせた。
 彼女は、今回、「謙虚」ということばを何度も口にした。音楽家は「謙虚」にならなければいけないと。自分の存在ばかりアピールする演奏は、避けるべきだと。作曲家の意図に忠実に、楽譜を深く読み、作品を前面に出すことが演奏家の使命だと明言した。
 ただし、現在は演奏家の個性を表すことに主眼を置き、早く結果を出すことを求める人が多いと嘆く。
 今回のインタビューは次号の「音楽の友」に掲載される予定だ。
 できる限りピリスのことばに忠実に、よりわかりやすく、さらに読んで感動してもらうような文章を書きたいと思っている。今回の来日公演で私が深い感銘を受けたように、また、ピリスの話にも大いに触発されたように…。
 今日の写真は、読者プレゼント用の色紙にサインしているピリス。
 実は、「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の本のピリスのページにサインをしてもらったのだが、彼女は「あら〜、私かぼちゃ大好きなのよ、ありがとう」といって、そのことばを添えてくれた。
「ねえ、このレシピちょうだい」ともいわれてしまった。早速、訳さなくっちゃ、大変だ(笑)。




 
 
| 親しき友との語らい | 17:23 | - | -
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