Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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レイフ・オヴェ・アンスネス
 レイフ・オヴェ・アンスネスに会うのは、いつも楽しみである。初来日からすでに何年たっただろうか。ほとんど来日のたびにインタビューを行い、いろんな話を聞いてきた。
 今回は、体調を崩して兵庫県立文化センターのリサイタルが中止となり、東京公演もキャンセルになってしまうのかと心配したが、なんとか体調が戻り、無事に来日を果たした。
 今日は武蔵野市民文化会館、明日は東京オペラシティコンサートホールでのリサイタルが組まれている。
 そのなかで、今日のお昼、インタビューが可能になった。
 まだのどの調子が悪いようで、インタビュー前に薬を取りにホテルの部屋に走っていったが、いつもながらの誠実な笑顔を見せながらのインタビューとなった。
 アンスネスは2012年から2014年にかけて、3年がかりでマーラー・チェンバー・オーケストラを弾き振りしてベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏とレコーディングを行っている。
 すでに第1番と第3番がリリースされ、今回の来日前に第2番と第4番が登場した。
 今回はそのベートーヴェンの話を中心に、演奏会で取り上げるベートーヴェンのピアノ・ソナタの話も加え、彼のベートーヴェン観を聞いた。
 実は、この第2弾の録音直前の昨年5月はじめ、12週も早く双子が生まれ、不安定な状態が続いたため、アンスネスは録音を延期せざるをえなかった。その後、日程を調節して11月に無事に録音できたわけだが、その意味でも「このCDは、自分の人生のなかでとても大きな意義をもつものになった」と語った。
 今日、すでに3児の父になったアンスネスと話していて、私は初来日時のシャイで無口で素朴な表情をしていた彼を思い出し、感慨深かった。
 今日のインタビューは、来月末の「日経新聞」に書く予定にしているが、アンスネスのこれまでの歩みをじっくりと書きたいと思い、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に連載を考えている。
 ひとりのアーティストと長年向き合ってくると、その音楽性と人間性の変化に触れることができ、とても有意義だ。アンスネスはいまや「若き巨匠」と称され、国際的な評価が高い。若いころは地味だといわれ、まったく日本では認められない時代があった。
 そのころからの彼の変遷を綴ってみたいと思う。
 今日の写真は、私の「クラシックはおいしい アーティスト・レシピ」の自分のページにサインをするアンスネス。真面目な顔をして、自分のレシピを一生懸命見ている。でも、レシピを説明したら、「ヒャーッ」といって笑っていた。
 ここでニュースをひとつ。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と合唱幻想曲を組み合わせた第3弾は2014年5月にプラハで録音される予定で、12月末にはリリースされることになっている。そしてアンスネスとマーラー・チェンバー・オーケストラはベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏を世界9都市で敢行する予定で、2015年5月には日本公演が実現しそうだ。
 また、詳細が発表されたら、すぐにお知らせしま〜す。


| 親しき友との語らい | 23:42 | - | -
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