Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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モイツァ・エルトマン&グザヴィエ・ドゥ・メストレ
 今日は、王子ホールにモイツァ・エルトマン&グザヴィエ・ドゥ・メストレのデュオ・リサイタルを聴きにいった。
 エルトマンは透明感あふれる美しい高音をもち、モーツァルトを得意とするソプラノ、メストレはウィーン・フィルのソロ・ハーピストを務めた後、ソリストとして活躍しているハーピスト。
 プログラムはシューマンの「献呈」から始まり、シューマン、モーツァルト、メンデルスゾーンの歌曲が数曲ずつうたわれ、休憩後はR.シュトラウスの歌曲が7曲じっくりと演奏された。その後、ベッリーニ、プッチーニのアリアがうたわれたが、その合間にハープのソロもはさみこまれた。
 メストレは前半にモーツァルトのピアノ・ソナタ第15番、後半にフォーレの即興曲第3番を演奏。ふだんピアノで聴き慣れた作品に新たな風を吹き込み、ハープの音色の多様さと、幅広い表現をたっぷりと披露した。
 エルトマンの歌声は、美しく自然で柔軟性に富み、輝かしく祝祭的な響きに彩られている。得意のモーツァルトでは、「すみれ」がとても彼女の声質に合っていて、作品の可憐さとひっそりと咲く花の風情が実に自然に描かれていた。ゲーテの詩をじっくりとうたい込むエルトマンは、いずれの作品でも歌詞を非常に大切にするを歌唱法に徹していた。
 今日のプログラムでは、次々に人気の高い作品が登場。メンデルスゾーンの「歌の翼に」、R.シュトラウスの「あすの朝」「セレナード」、プッチーニの「私のいとしいお父さん」などがエルトマンの鍛え抜かれた声でうたわれると、名曲のすばらしさが倍増した。
 メストレは、ディアナ・ダムラウとも同様に歌曲のリサイタルを数多く行っている。ハープが声の伴奏すると、えもいわれぬエレガントさがただよい、古典的な味わいを醸し出す。しかも美男美女のデュオだ。
 今日は、仕事仲間がみんなこうつぶやいていた。
「どうして神はこんなに二物も三物もひとりに与えるわけ。ズルイ」
 そう、本当にすばらしい演奏で、ため息が出るほど美しいデュオだったため、容姿の美しさ、才能、人気、スター性など、すべてに恵まれたふたりに、「ズルイ」ということばが出てしまったわけだ。
 実は、来週グザヴィエ・ドゥ・メストレのインタビューが入っている。私が彼に初めて話を聞いたのは、ウィーン・フィルに入団したばかりのころ。あれからメストレはソリストとして成功し、いまやオーケストラとの共演も多い。
 美男に、成功の秘密をじっくり聞くことにしましょうか。
 今日の写真は、プログラムの表紙。エルトマンはラフな格好をしているけど、ステージでは超がつく素敵なドレスを着ていた。そのドレス、スタイルがよくないと絶対に着られないというデザイン。またまたみんなの「ズルイ」という声が聞えそう(笑)。


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