Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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マティアス・ゲルネ 白鳥の歌
 今夜は、マティアス・ゲルネのシューベルトの最終日。「白鳥の歌」の前にベートーヴェンの「遥かなる恋人に寄す」が置かれ、ベートーヴェンの歌曲が大好きな私は、切れ目なくうたわれる6曲にベートーヴェンの深いロマンを感じ取り、至福の時間を過ごすことができた。
 次いで、いよいよ「白鳥の歌」が登場。レルシュタープの7曲に、ゲルネはクリストフ・エッシェンバッハのピアノとの共演で2010〜2011年に録音したときと同様、第5曲「すみか」と第6曲「遠い地で」の間にレルシュタープの「秋」を加え、8曲として演奏。
 ここで休憩を入れ、後半はハイネの6曲をうたった。
 実は、この曲集の最後に置かれているザイドルの詩による「鳩の便り」は、シューベルト生誕200年の1997年、サントリーホールでヘルマン・プライが全6回のリーダーアーベントでうたったときに、途中で止まってしまった曲である。プライは一度ステージから去り、再度うたうという印象的なシーンを生み、この事実はさまざまな歌手に大きな影響を与えた。
 プライはのちにザイドルの詩がレルシュタープやハイネとあまりにも異なるため、続けてうたうことができなかったと釈明したようだが、以後、多くの歌手が「影法師」でプログラムを終え、「鳩の便り」はアンコールとしてうたうようになった。
 今日のゲルネも、「影法師」をモノオペラのように演技力たっぷりにうたい、プログラムを終えた。そして鳴りやまぬ拍手に応えて、毎日忠実にいとしい人に愛の便りを届けてくるという、愛の使者を慈しむ「鳩の便り」をやわらかな歌声でおだやかに聴かせ、全プログラムの幕を閉じた。
 本当に充実した3日間だった。
 帰宅したら、「モーストリー・クラシック」の編集長から次号のシューベルト特集の原稿依頼が入り、何か関連性を感じてしまった。
 今後は、ゲルネの原稿をじっくり仕上げなくてはならない。なんといっても、れいの彼のホームページのことがあるしね(笑)。
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