Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ミロシュ
 ギタリストのミロシュには、来日のたびに話を聞いているが、常に新たな地平を拓いていく姿勢を見せてくれる。
 これまでリリースした2枚のアルバムは、クラシック・ギタリストとしては異例の26万枚という売り上げを世界で記録。7月16日にはいよいよロドリーゴの「アランフェス協奏曲」がリリースされる(ユニバーサル)。
 今回のアルバムは、いま破竹の勢いで指揮界を上り詰めているヤニック=ネゼ・セガンと、ロンドン・フィルとの共演。
 ミロシュは、「アランフェス協奏曲」を録音することが可能になった場合、絶対に自身が希望する指揮者とオーケストラと共演したかったのだという。
「ヤニックの演奏は、メトロポリタン歌劇場のライヴビューイングの《カルメン》を見て、スペイン作品の表現にものすごく感動を覚えたんだ。それで、ぜひ共演をと望んだわけ。ロンドン・フィルは、ぼくが初めてメジャーなオーケストラと共演した記念のオケ。そのとき、ぼくはすごく緊張していたんだけど、彼らのすばらしいサポートでいい演奏をすることができた。だから、このオーケストラ以外は考えられなかった」
 新譜は、ロドリーゴとファリャの作品が選ばれ、国内盤のみボーナストラックにタレガの「アルハンブラの想い出」が収録されている。まさに、スペイン作品の粋を集めたディスクとなっている。
 実は、今回の来日は、初めて映画音楽に参加することになり、その録音が行われたため。映画は、日本が世界に誇るアニメーション会社「スタジオジブリ」の最新作「思い出のマーニー」。音楽を作曲した村松崇継氏が自身の作品に合うギタリストを探していて、ミロシュのデビュー盤の「アルハンブラの想い出」を聴いて感銘を受けたからだという。
 その収録のために急きょ来日したミロシュは、翌日インタビューに応じてくれた。
「村松氏、読売交響楽団と9曲を録音したんだけど、とても楽しかった。《アルハンブラの想い出》は、デビュー録音とは、また違った演奏になっていると思うよ。特にトレモロの部分がね」
 今年の後半は、欧米各地のメジャーなオーケストラと共演し、「アランフェス協奏曲」を演奏する予定だという。
 彼は12月に来日し、全国ツアーを行う予定。私の大好きなスペイン作品がたっぷり披露されそうだ。
 このインタビューは、「日経新聞」とヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書くことにしている。
 今日の写真は、インタビュー後のリラックスした表情のミロシュ。ご本人がこの写真をとても気に入ってくれ、「いつもいい写真撮るねえ」とお世辞(?)をいってくれた。
 お世辞といえば、この日、私は黒の夏用のワンピースとジャケットを着ていったのだが、ミロシュは、私が部屋に入っていった途端、「ウワーッ、今日の洋服すごく素敵。いつもおしゃれだよねえ。すごく似合っているよ、とてもエレガントで」とこっちが照れるくらいほめてくれた。
 彼はいつも黒一色の格好をしているから、きっと黒い洋服が好きなのだろう。でも、真顔でほめてくれたから、単純な私はすぐに本気にして、今年の夏はこの洋服をずっと着ることにした(笑)。


 
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