Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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カルロ・ベルゴンツィ
「世紀のヴェルディ・テノール」と称されたイタリアのカルロ・ベルゴンツィが、25日ミラノの病院で亡くなった。享年90。
 日本にも多くのファンがいるベルゴンツィ、何度か来日公演も行い、75歳
を超えてもなお舞台で活躍した。
 彼の名は、2011年9月5日に急死したテノール、サルヴァトーレ・リチートラとのインタビューのなかで何度も登場したことで、記憶に残っている。
 リチートラは最初の先生の指導法が合わず、コンクールに7回も落ち、その先生にバリトンに転向した方がいいとまでいわれ、6年間就いた先生と離れる決心をする。
 その後、ベルゴンツィに師事することになり、彼のもとで本来の声質を磨き、ミラノ・スカラ座でのデビューにつながることになった。
 そのときの様子を、リチートラはこう語っていた。
「ベルゴンツィのもとでは2年間レッスンを受けました。彼が私にいったのは、いままで練習したことはすべて忘れ、習い始める前に戻りなさい、ということでした。ベルゴンツィは、私に自分の自然な声で自由にうたい、人のまねをするのではなく、自分のもっている個性、声質で勝負するのが一番だといってくれたのです。その教えは、いまも忠実に守っています」
 こう語っていたリチートラだが、恩師よりも先に神のもとに旅立ってしまった。
 ベルゴンツィの訃報を聞き、リチートラのことがまた鮮明に蘇ってきた。イタリアのテノールは、いつまでも聴き手の心に残る印象的な声をもっている。ベルゴンツィには、残念ながらインタビューをする機会がなかった。だが、幸いなことに、彼は多くの録音を残してくれた。それらを聴きながら、「世紀のテノール」を偲びたい。
   
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