Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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イベット・ジロー
 フランスのシャンソン歌手で、親日家であり、何度も来日公演を行ってわが国にも多くのファンがいるイベット・ジローが8月3日に亡くなった。享年97。低音が魅力的なすばらしい歌手だった。
 イブ・モンタンと人気を分け合う歌手で、「バラはあこがれ」「街角」「あじさい娘」「詩人の魂」などのヒット曲で知られ、晩年は「サヨナラ アデュー・ジャポン」という曲を好んでうたったという。残念ながらライヴを聴くチャンスはなかった。
 実は、私は子どものころからお料理に興味があり、いろんな料理本を買っては楽しんでいたが、1970年に出版された「イベット・ジローの家庭料理」(主婦の友社)という本も購入し、フランスの香りを満喫していたものだ。
 このなかには「ル・ピュイ風豚の足」「うさぎのラム酒煮」「詰め物入り鶏のまる煮」「オーベルニュ風オックステール」などというお料理がずらりと並んでいる。
 まだ若かった私は、フランス料理はとてもまねできないなあと、写真を見ただけで怖気づいた。
 でも、ひとつだけ、いまもずっと作り続けているレシピがある。「トマト入りコーンスープ」だ。ねぎ(またはポアロー)とトマトとスイートコーンの缶詰で作るこのスープは、とてもやさしい味で、作り方もシンプル。このスープのおかげで、私はこの本をずっと自分の料理本の棚に入れてあった。
 この本はもう色褪せてアンティークっぽくなっているが、私の愛読書のひとつである。いまでは、本に出てくるお肉などにも驚かなくなり、自分なりにアレンジして、新しいレシピを考案する参考にしている。
 今日の写真は、その本の表紙。一緒に写っているのはアーティスティック・ディレクターのご主人、マルク・エラン。とても仲睦まじく、「ふたりは永遠の恋人」と周囲の人にいっていたそうだ。
 久しぶりに引っ張り出したこの本、なつかしくて、またいろいろフランスの家庭料理を作りたくなった。イベット・ジローを偲びながら…。


 
 
| 美味なるダイアリー | 21:48 | - | -
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