Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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松田華音
 6歳でロシアに渡り、グネーシン音楽学校で学んできた若きピアニスト、松田華音が11月5日にCDデビューを果たす(ユニバーサル)。
 今日は彼女に会うため、レコード会社に出かけた。
 まず、華音(かのん)という名の由来を聞き、ロシアでの勉強の内容に触れ、母親との二人三脚で慣れない土地で暮らす大変さを聞いた。
 だが、子どもだったからか語学の習得も早く、ロシア料理もおいしいといい、楽しく勉強してきたとあっさり。でも、聞き進むうちに、ロシアでの12年間は、ひとつのドラマがあると感じた。
 松田華音はとても礼儀正しく、美しい日本語を話し、音楽のことになると一気に口がなめらかになる。
「でも、日本語は幼稚園のレヴェルなんです」 
 こう謙遜するが、まったく問題はない。きっと母親の熱心な教育が功を奏したのだろう。そのお母さんも、とても自然体だ。
 現在18歳。今秋からモスクワ音楽院に日本人としては初のロシア政府特別奨学生として入学することになっている。
 実は、彼女のデビュー録音のライナーノーツを書くことになった。今日、話を聞いたことを含めつつ、綴りたいと思う。
 プログラムはベートーヴェンの「ワルトシュタイン」、ショパンのバラード第1番と「英雄ポロネーズ」、リスト/シューマンの「献呈」、ラフマニノフの「音の絵」より第6、5、9番。スクリャービンの練習曲とワルツ1曲ずつ、そして最後に名前に因んでパッヘルベルの「カノン」が収録される。
 いつも思うことだが、新たな若い才能に出会うのは本当に楽しみであり、その船出にあたるデビューCDのライナーノーツを書くことは無上の喜びである。
 これからじっくりと収録されたばかりの音源を聴き、いい文が書けるよう最大限の努力をしたいと思う。
 この録音は、つい先ごろ軽井沢の大賀ホールで録音されたという。私は先日このホールを訪れたばかりゆえ、そのホールの話で盛り上がった。
 今日の写真はインタビュー後の松田華音。本当はもっとリラックスして笑顔になると、とてもキュートなんだけど、ちょっと緊張しちゃったみたい(笑)。柔和な表情の持ち主だけど、目力が強い。これが人をひきつける大きな要因かも。
 2015年1月15日には、紀尾井ホールでリサイタルが予定され、今回収録した作品を中心にプログラムが組まれている。強いメッセージを備えた演奏は、ロシアでの研鑽の賜物。大きくはばたいてほしいと願う。

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