Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ミロシュのリサイタル
 モンテネグロ出身で、現在はロンドン在住のギタリスト、ミロシュの演奏は、いつ聴いても心が癒される。
 今日は浜離宮朝日ホールでリサイタルがあった。
 ソル、グラナドス、ファリャ、ロドリーゴというスペイン作品が次々に演奏され、そのなかにJ.S.バッハの無伴奏バルティータ第2番から「シャコンヌ」が挟み込まれていた。
 これはギターの巨匠、アンドレス・セゴビアが1935年にギター用に編曲したもので、いまではギタリストにとって大切なレパートリーとなっている。
 ミロシュの演奏は静謐で平穏で自然な響きが大きな特徴だが、テクニックは完璧で、自身が納得いくレヴェルまで練習を重ねる努力家。ステージでは、努力の痕跡は微塵も見せず、ひたむきに弦と対峙する。
 長くしなやかな指先から紡ぎ出される音楽は、滔々と流れる清流のようで、心身が浄化していくような思いにとらわれる。
 スペイン好きの私は、今日のプログラムを存分に堪能したが、後半にセルジオ・アサド編曲による「ベサメ・ムーチョ」と「マシュケ・ナダ」が演奏され、ホールの空気がガラリと変わった。
 そして最後に、ドメニコーニの「コユンババ」で幻想絵巻のような世界を繰り広げ、特有の静けさに包まれたリサイタルを締めくくった。
 楽屋に顔を出すと、「一緒に写真を撮ろう」といわれ、「ダメダメ、ブログはアーティストだけなの」といっても聞かず、ツーショットに。
 というわけで、今日の写真はミロシュのところだけ切り抜いたため、ちょっと顔が欠けてしまった。ご了承のほど(笑)。

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