Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< 「第九」の映画 | main | イタリアの大道芸 >>
小菅優
 ピアニストの小菅優が、2010年10月から東京・紀尾井ホールと大阪・いずみホールで開催してきたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ全8回が、ついに2015年3月19日(大阪)、3月21日(東京)に最終回を迎える。
 今日はその話を聞きに音楽事務所に出かけ、小菅優にじっくりとインタビューを行った。
 彼女にはもう数えきれないほどインタビューをし、ナントの「ラ・フォル・ジュルネ」の演奏なども聴いているが、いつも大きな感動を得る。
 このシリーズの始まりのころも抱負を聞いたが、あれからもう4年も経つとは、本当にときが経つのは早いものだと思う。
 小菅優は、最終回にピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番を予定している。今日はその後期の3曲について、思いっきり胸の内を明かしてくれるよう、インタビューを進めていった。
 もちろん前回の「ハンマークラヴィア・ソナタ」について、なぜこの作品が「エベレストのような高い頂」なのか。さらに大好きだという作品10の3(第7番)の第2楽章の奥深さなどに関しても、雄弁に語ってくれた。
 このインタビューは来月発売の「音楽の友」に掲載されることになっている。この号には以前インタビューしたピョートル・アンデルシェフスキのインタビュー記事も予定されている。
 小菅優は、会うたびに、演奏を聴くたびに、話を聞くたびに、大きな成長を遂げていくことがひしひしと伝わる。その飛翔はゆるやかではなく、一気に力強く上昇していく感じで、たのもしい限りだ。
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタは、演奏家に雄弁な語りを促す作品のようだ。これまでもこの作品に関しては、さまざまなピアニストに話を聞いてきたが、みんな滝から水が一気に流れ落ちるように、話し出す。
 小菅優は、このシリーズを行うことで、ベートーヴェンの感情、思考、人間性、人生などにより近づき、作品の内奥に迫ることができたそうだ。
 これは同時に録音も行われていて、2015年3月11日には第4巻「超越」がリリースされ、その後、最終の第5巻の録音が行われる(ソニー)。
 なお、小菅優はこのシリーズにより、平成25年度(第64回)芸術選奨音楽部門・文部科学大臣新人賞を受賞している。
 今後は、ベートーヴェンの生誕250年(2020年)に向け、ベートーヴェンの室内楽、歌曲をなどピアノ曲全曲演奏に挑戦したいと意欲を示した。
 聴き手に深い思考を促す小菅優のベートーヴェン、来春の演奏が楽しみだ。
 今日の写真は、インタビュー時の彼女と、2015年3月21日の公演チラシ。




 
| 親しき友との語らい | 22:39 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE