Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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フェルディナント・ホドラー展
 今日は、上野の国立西洋美術館で開催されているフェルディナント・ホドラー展に出かけた。
 実は、先月話を聞いた小菅優と、インタビュー前にちょっと雑談をしていた際、ホドラー展の話が出たのである。
 私がウィーンでクリムトの「ベートーヴェン・フリーズ」を見たときの話をし、絵と絵の間に空間があり、それが休符を意味していると話したところ、小菅優がホドラー展に行き、その絵からリズムを感じ、しかも同じように休符を思わせる箇所を見出したという話をしたのである。
 そうか、ホドラー展が行われているんだ。いつまでだろうと思って調べたら、2015年1月12日までだとわかった。すぐに行きたかったが、なにしろ年末入稿が重なっていたため無理で、ようやく年明け一番に行くことができた。
 フェルディナント・ホドラー(1853〜1918)は、スイスが世界に誇る異才画家として知られ、クリムトと並んで世紀末芸術の巨匠といわれる。
 1904年にウィーンで開催された分離派展では、メインルームに作品が展示されたという。
 作品は「死」や「夜」をテーマにしたものが多いが、女性が踊る姿やアルプスの風景を描いたものも多く、象徴主義の画家、パラレリズム(平行主義)の画家とも呼ばれる。国民画家として、多数の絵を描き、それらは非常に強い個性に彩られている。
 今回は40年ぶりの大回顧展で、ベルン美術館をはじめ、スイスの主要美術館、個人所蔵の絵まで100点を超える作品が一堂に会している。
 彼の絵はスイスの紙幣にも採用され、「木を伐る人」は50フラン、「草を刈る人」は100フランに使用された。
 展示は、「光のほうへ―初期の風景画」「暗鬱な世紀末?―象徴主義者の自覚」「リズムの絵画へ―踊る身体、動く感情」「変幻するアルプス―風景の抽象化」「リズムの空間化―壁画装飾プロジェクト」「無限へのまなざし―終わらないリズムの夢」「終わりのとき―晩年の作品群」と題されたパートに分かれ、ホドラーの人生の軌跡をたどっていくことができるよう配置されている。
 ホドラーは、スイスの各地に大規模な壁画も残している。それはスライドで見ることができたが、実物を見たいと切望するほどすばらしい絵だった。
 今日の写真は、ホドラー展を示す大きなポスター。「感情掘廚搬蠅気譴1905年の作で、ベルン州美術コレクション所蔵の絵である。4人の女性の動き、表情、位置などから特有のリズムが感じられる。


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