Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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チョン・キョンファ
 昨夜遅く、ソウル出張から戻った。
 チョン・キョンファはこれまで演奏は聴いたことがあるが、取材などを行う機会はなく、今回は初めてのインタビューとなった。
 演奏から抱いたイメージとはまったく異なり、初めて会ったのにとても親密的な感じで接してくれた。話も子ども時代のことから母親のこと、兄弟姉妹のこと、恩師たちのこととその教え、指の故障で演奏できなかったときのこと、教えることについて、いまチャリティに意義を見出していること、ソウルとニューヨークでの生活、若いヴァイオリニストについてなど、実に多岐にわたる話を聞くことができた。
 彼女はひとつの質問に対し、思いっきり自身の考えを熱く語る。その口調は、全体的には物静かで思慮深く、ことばを選びながらじっくりと話しているのだが、ある人がこんなことをいったというようなときは、急にテンションが上がって声高になったり、一気に口調が変わったりする。
 まるでヴァイオリンの演奏のようにその声は変幻自在で、役者のよう。笑顔になったり、真剣な表情になったり、またあるときは怒ったり、心を吐露したり、長時間におよぶインタビューの間、すべてをさらけ出すような話ぶりだった。
 このインタビューは、ソウルのGANA ART CENTERという現代アートを展示している美術館の一室で行われたのだが、インタビュー後にみんなでチョン・キョンファを囲んでランチをいただいた。
 そのときも、いまの韓国の文化的な状況、教えている学生たちの様子などを雄弁に語り、日本の若い音楽家の状況にも興味津々の様子だった。
 彼女はいま、「演奏することがもっとも大切で、他のことは二の次」と明言していた。指の故障が癒え、ステージに立つことがたまらなく楽しいのだという。スケジュールはびっしりで、超多忙とのこと。
 このインタビューは、今回の日本ツアーの公演ホールの冊子、プログラム、新聞、雑誌、WEBなどに書き分けることになっている。
 日本公演は4月15日から26日の間に全国6カ所で行われ、東京文化会館、愛知県芸術劇場、ザ・シンフォニーホール、アクロス福岡、相模原市民会館、サントリーホールで開催される。
 プログラムは2種類が用意され、Aプロはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、同第7番、ウェーベルンの4つの小品、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」。Bプロはフォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番、グリーグのヴァイオリン・ソナタ第3番、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」が予定されている。
 これらの曲目に関してもいろんなことを聞き、そのつど思い出話も盛り込まれた。なお、共演するピアニストは、前回2013年、15年ぶりに来日したときと同様ケヴィン・ケナーである。
 私はケナーがショパン国際ピアノ・コンクールを受けたときから聴いているため、彼の話でも盛り上がった。
 これからいろんな媒体に記事を書いていくことになるが、本当に実り多きインタビューだった。韓国料理もおいしかったし、食材もたくさん買ってしまった(笑)。順次、紹介していきます。
 今日の写真は、インタビュー中のチョン・キョンファ。この部屋にはリンゴの絵があって、それがお気に入りのようだった。彼女が座っているのも、実はアートのひとつ。「すわっちゃって、いいのかしら」といいながら、ちゃっかり腰かけてポーズ。お茶目なひとこまも。





 
 
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