Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アルド・チッコリーニ
 イタリア出身で、現在はフランス国籍のピアニスト、アルド・チッコリーニが、2月1日パリ郊外のアニエール=シュル=セーヌの自宅で亡くなった。享年89。
 日本の音楽事務所が伝えるところによると、ここ数週間、体調を崩して入院していたものの、退院して自宅に戻ったところで帰らぬ人となったそうだ。
 最後の来日公演は昨年の6月で、そのときの様子は6月18日のブログに綴った。
 今年は90歳を記念し、日本と日本の聴衆を深く愛していた彼は、11 月から12 月にかけて記念公演を行うことになっていた。
 実は、昨年インタビューを申し込んであったのだが、スケジュールの関係で行うことができず、今年は実現可能になる予定だった。本当に残念だ。
 チッコリーニは80歳を超えてなお精力的に舞台に立ち、エネルギーあふれる演奏を聴かせてくれた。そして、録音も数多く残されている。
 いまはそれを反芻し、すばらしい演奏を思い出すことしかできない。同時代に生きていてよかった、と心から思わせてくれるピアニストだった。
 今日の写真は、私の大好きなチッコリーニのアルバムの1枚のジャケット(キングインターナショナル)。モーツァルトの幻想曲、ピアノ・ソナタ第14番、第12番とクレメンティのピアノ・ソナタが入っている。チッコリーニはこの解説書のなかでこう語っている。
「私は何かを演奏するのに、急ぎすぎることはありません。自分をそこに見いだす時間が必要なのです」
 ゆったりと円熟したピアニズムで披露するモーツァルトとクレメンティが、そのことばの真意を表現している。


 
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