Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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庄司紗矢香&ジャンルカ・カシオーリ
 今日もまた、ヴァイオリンのリサイタルを聴きにサントリーホールに出かけた。庄司紗矢香とジャンルカ・カシオーリのデュオである。
 彼らはデュオを組んで6年、つい先ごろベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音の完結編(第5番《春》、第6番、第10番)をリリースしたばかり(ユニバーサル)。
 ふたりは日本ツアーでもベートーヴェンのソナタを披露し、今回は5月23日から10公演が組まれ、今日がツアー最終日である。
 今日のプログラムは、前半がモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ第35番とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番。後半はストラヴィンスキーの「イタリア組曲」とラヴェルのヴァイオリン・ソナタ。
 最終日ともなると、ふたりの息はまさにピッタリ。だが、無理に合わせようとせず、お互いの音楽性を理解した上で、自己を主張しながらも次第に寄り添っていくというデュオである。
 いつも感じることだが、このデュオはけっして激せず、淡々と、流れる水のような不思議な色合いを見せる。庄司紗矢香は繊細で知的でクールな音楽性を備え、それに和すカシオーリのピアノはやわらかく、感情を抑制した趣をただよわせる。
 情熱的で濃厚で丁々発止の対話が行われるというデュオとはまったく異なり、あくまでも静けさがただよい、聴き手の心の奥にしみじみと音楽が染み込んでくるという様相を呈している。
 なお、カシオーリはこの後リサイタルも予定され、12日に紀尾井ホールでショパンやリストからリゲティまで多彩な曲目を組んだ演奏を行う。そちらにもぜひ足を運びたいと思う。
 
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