Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< マルティン・シュタットフェルト | main | ヴァレリー・アファナシエフ >>
ジョシュ・グローバン
 クラシックを専門としていると、他の洋楽の新譜を聴く機会はほとんどない。しかし、そのアーティストがクラシックに興味をもっていたり、ジャンルを問わずに演奏している人の場合は、インタビューなどの話が持ちかけられることがある。
 1981年ロサンゼルス生まれのシンガー、ジョシュ・グローバンもそんなひとりだ。彼は、1999年アンドレア・ボチェッリの代役としてセリーヌ・ディオンと共演。2001年には映画「A.I.」の曲をララ・ファビアンとデュエット。サラ・ブライトマンの全米ツアーの前座を務めたことも話題を呼ぶ。同年「ジョシュ・グローバン」でCDデビュー(ワーナー)を果たした。
 彼にインタビューをしたのは、2002年のことだった。この冬、冬季オリンピックの閉会式でシャルロット・チャーチとデュオを披露したり、テレビの人気番組「アリーmyラブ」に出演したりと幅広い活躍を続けていた。
 子どものころはミュージカルスターを夢に見、その後ジャズに傾倒し、やがてクラシックの歌唱法と演技の勉強を行ったのだという。
「ジャンルは問わないんだ。いい歌がうたえればいい。デビューCDにもいろんなジャンルの曲を入れたんだけど、特にこだわったのは歌詞。歌詞から何かメッセージが伝わってくる、そういう曲を集めた。1年半もかけて練ったんだよ」
 こう語るジョシュは、とてもフランクで自然体でナイスガイだった。
 名プロデューサー、デヴィッド・フォスターに見出されたジョシュは、バッハからモリコーネまで幅広い曲を録音。そののびやかな美声によるCDが、各地でヒットチャートを上昇中という時期だった。
 趣味はピアノとドラムを演奏することだそうで、すべての生活が音楽に密着していると語り、「演技も好きだよ」と付け加えた。
 そんなジョシュが古今の傑作ミュージカルをカヴァー。6枚目のオリジナル・アルバムにして、初めてのミュージカル名曲集「ステージズ」(ワーナー)をリリースした。33歳になったジョシュの歌声は、のびやかさは以前と変わらないが、表現力と存在感が増し、貫禄すら感じさせる。
 収録曲は、「チャーリーとチョコレート工場」「レ・ミゼラブル」「回転木馬」「オペラ座の怪人」「オズの魔法使い」などから15曲。ライナーのなかで、彼は選曲に関し、「このアルバムで伝えたいことは何か。自問しながら、共感できる歌詞、ヴォーカル的に独自性が発揮できる可能性、さらにミュージカルという非現実の世界を離れても、社会や人生に対する有意義なメッセージが内包されているか。この3つをポイントに、最終的に15曲に決まった」と語っている。
 久しぶりに聴くジョシュ・グローバンの歌はもちろん、彼の考えもまた変わらぬものが感じられ、チャンスがあれば本人に会って、また話を聞きたくなった。
 今日の写真は「ステージズ」のジャケット。ひげをはやしたせいか、かなり大人びて、男らしくなったよね。以前は、まだ学生のような雰囲気だったけど。




 
| 情報・特急便 | 22:59 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE