Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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デジュー・ラーンキ
 ハンガリーのピアニスト、デジュー・ラーンキは、マイペースを貫く人である。1969年にドイツのロベルト・シューマン・コンクールで優勝を果たした後、国際舞台で広く活躍するようになり、日本でも甘いマスクと情感豊かな演奏に人気が集まった。来日公演では花束攻勢にあい、大変な人気だったことを覚えている。
 8日のリサイタルはHakujuホールで15時と19時30分の2回行われ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第16番と、ショパンの「24の前奏曲」が演奏された。
 ラーンキの演奏は、みずみずしく自然体のエレガントなピアニズム。それはいまも昔も変わらぬ彼の個性で、特にショパンの弱音の美しさを際立たせる曲が印象に残った。
 昨日行われたインタビューでは、プログラムの組み立て、選曲の難しさを熱心に語った。ラーンキは、若いころの人気沸騰にはまったく興味がなかったそうで、そういう状況でも自分をきちんと見つめていたという。
 このインタビューも、HPのリニューアル後のインタビュー・ページで紹介する。
 レコーディングが好きではないこと、プログラムを考えるのにものすごく長い時間がかかること、派手な活動よりも、本当に自分のことをわかってくれる聴衆の前で演奏することを好むことなど、静かにじっくりと語った。
 こういう人は、思索する時間をとても大切にするのだろう。読書が好きで、自宅には膨大な数の書籍があるそうだ。
 趣味は本の収集で、ハンガリーのある時代の本を徹底的に収集しているそうで、その話がとてもおもしろかった。私がその話題になると、こまかいことを聞いたため、彼は携帯で自宅の本棚の写真を探し始めた。そして見つけると、得意な表情をして見せてくれた。
 でも、インタビューの間も終始物静かで落ち着いた話し方。表情もあまり変えず、あくまでもマイペース。これがラーンキの性格なのね。
 今日の写真は、インタビュー後の1枚。笑顔を撮りたかったけど、ご本人はこういう表情の方が好きみたい。



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