Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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前橋汀子
 ヴァイオリニストにとって、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」全曲は、重要な作品であり、高い頂を意味する。
 昨日は、神奈川県立音楽堂で、前橋汀子がこの全曲演奏に挑んだ。
 ご本人から「ぜひ聴きにきてほしい」といわれ、久しぶりにこのホールへと足を運んだ。
 前橋汀子は、もちろんこの作品をずっと弾き続けているが、昨日の演奏は冒頭から怖いほどの集中力がみなぎったもので、14時から16時40分まで、一瞬たりとも弛緩することなく大作を弾ききった。
 このホールは、リヒテルの最後の来日公演を聴いた思い出の場所である。「木のホール」といわれるように、響きがとてもまろやかで、しかもひとつひとつの音がクリアに聴こえてくる。
 バッハの無伴奏作品は、弦1本で勝負する孤高の世界。前橋汀子は、各舞曲の要素を前面に押し出し、リズムの変化を楽しみ、ヴァイオリンと一体となってバッハの世界へと聴き手をいざなった。
 終演後、楽屋を訪れると、まだ演奏できそうなほど、エネルギーに満ちた彼女の笑顔が印象的だった。
 すごい作品であり、すごいヴァイオリニストである。2時間半にわたってバッハを聴き続け、その作品の神髄に触れ、まさに魂が浄化する思いにとらわれた。
 今日の写真は、終演後の楽屋での1枚。まだまだエネルギーが有り余っている感じがするでしょ(笑)。


 
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