Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン
 今日は、J.S.バッハの265回目の命日である。
 この日に、第45回サントリー音楽賞を受賞した鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンの記念コンサートがサントリーホールで開催された。プログラムは「ロ短調ミサ曲」である。
 鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンが初めて「ロ短調ミサ曲」を演奏したのは、バッハ記念年2000年11月のこと。サントリーホールのバッハシリーズでのことだった。
 その後、さまざまな地で演奏し、東日本大震災後のアメリカツアーでは多くの支援を受け、より深く作品に寄り添うことになる。
 今日の演奏は、歌手陣も充実。ハンナ・モリソン(ソプラノ)、レイチェル・ニコルズ(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)、櫻田亮(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)というメンバーが底力を発揮した。
 鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンの演奏は、ヨーロッパ、アメリカ各地でも完璧なドイツ語の発音、対位法の深い理解、声楽と器楽の絶妙のバランス、こまやかな配慮などが高い評価を得ている。
 これまで数々の賞も受け、各地の音楽祭にも招かれているが、その実力が今日の「ロ短調ミサ曲」では存分に発揮され、圧倒的な存在感を放った。
 鈴木雅明は、プログラムに文章を寄せ、こう記している。
「この慈愛に満ちたバッハの海は、私たちを育み、慰め、励まし、また争いをいさめて平和をもたらす本当に大きな力をもっているので、これからも、ますます多くの方々とともにこの宝を共有できるよう、微力を尽くしたいと思っております」
 彼らの演奏は、作曲家への限りない敬意と愛着と信頼感を感じさせるものだった。19時開演、終演は21時30分を回っていたが、まさにバッハの命日に聴くにふさわしい、心にずっしりと響く演奏だった。
 今日の写真は、2009年1月にライプツィヒを訪れたときに撮った、聖トマス教会の内部と、バッハのお墓。このときはドイツに100年ぶりの寒波が押し寄せたときだったため、旅は極寒の日々だった。今日は真夏にバッハを聴いたわけだが、命日ということで私の脳裏には聖トマス教会が浮かび、そのときの寒さが蘇ってきた。音楽を聴きながら、バッハの史跡を巡り、資料や楽譜などを検証したときのことが思い出された。




 
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