Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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日下紗矢子&マーティン・ヘルムヘン
 トッパンホールでは、ヴァイオリニストの日下紗矢子の才能に注目し、「日下紗矢子 ヴァイオリンの地平」と題したシリーズを行っている。同ホールにとって、邦人の個人名を冠したシリーズは園田高弘、清水和音に次いで3人目になる。
 今日は、そのシリーズの第2回が行われ、前回のバロックに続いて古典派にスポットが当てられ、モーツァルト、ベートーヴェン、パガニーニ、シューベルトの作品がプログラムに組まれた。注目すべきは共演のピアニストで、マーティン・ヘルムヘンが担当した。
 日下紗矢子は、現在ベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団と、読売日本交響楽団のふたつのオーケストラのコンサートマスターを務めている。この重責を担いながら、ソリストとしても活発な活動を展開していることになる。
 彼女のヴァイオリンは推進力と躍動感に富み、芯の強い音楽である。オーケストラでの演奏も、ぐいぐいメンバーを引っ張っていく力量が高く評価されているが、今日の演奏も、前に前に進んでいく力強さに満ちていた。
 これにピタリと呼応しているのが、ヘルムヘンのピアノだ。彼のリサイタルは8月2日にトッパンホールで開催される。私が待ちに待っていた演奏会である。
 今日は週末で、まだ仕事が残っている。だが、このデュオはどうしても聴いておかなくちゃ、と思って出かけたが、まさに至福のひとときを過ごすことができた。
 これからも日下紗矢子の歩みに注目したい。彼女の迷いのない、直球型の演奏は、ある種の力を与えてくれるからだ。とりわけ、最後に演奏されたシューベルトの「ロンド」ロ短調が強烈な印象をもたらし、いまだ頭のなかで鳴っている。
 
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