Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ドミトリー・マスレーエフ
 昨夜は、サントリーホールでPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)2015の東京公演があり、ワレリー・ゲルギエフ指揮PMFオーケストラの演奏が行われた。
 前半は、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲からスタート。ゲルキエフの熱血指揮に若きPMFオーケストラ(世界各地からオーディションで選ばれた若手音楽家が札幌のPMFに集結し、夏の1カ月間、世界を代表する音楽家から指導を受け、才能を開花させていく)が呼応し、みずみずしく情熱的な演奏を繰り広げた。
 次いで登場したのが、2015年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門の優勝者、ロシア出身のドミトリー・マスレーエフ。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をエネルギッシュに、かつリリカルに奏で、優勝者としての実力を発揮した。
 この後、私はマスレーエフのインタビューが入っていたため、後半のショスタコーヴィチの交響曲第10番は聴かずに、楽屋へ直行。ゲルギエフがマスレーエフと長い間話しているのを待って、インタビューを行った。
 このインタビューは、音楽事務所ジャパン・アーツの依頼によるマスターインタビューで、これからいろんな媒体に書き分けをすることになっている。
 マスレーエフは、コンクール優勝の実感がまだ湧かないそうだが、その重圧は十分に感じているようだった。
「できる限り、優勝したことは考えないようにしています。歴代の偉大な優勝者のことを考えると、頭がパニックになりそうなので」
 こういって、実際に顔を手で覆い、頭を抱えていた。
 彼は1988年生まれ。モスクワ音楽院で学び、現在はイタリアのコモ湖国際ピアノアカデミーでインターンとして研鑽を積んでいる。
 来年、日本公演が予定されているが、まだ詳細は未定。だが、演奏したい作品や、もしも録音のオファーが入ったときに弾きたい作品など、あらゆることを私が次々に聞くため、シャイで寡黙な彼はそれでも一生懸命ことばを尽くして話してくれた。
 今日の写真は、インタビュー後のワンショット。最初に撮った1枚は、楽屋の照明がきつかったため、本人いわく「いやだー、ゾンビみたい」ということで、すぐに撮り直した。こっちは、うまく照明が当たっていたため、「うん、大丈夫」とOKが出た。
 ロシア人特有の大音量で勝負するパワー全開のピアニストではなく、柔軟性に富んだ叙情的な音楽が持ち味。来年のコンサートが楽しみだ。また、詳細が発表され次第、すぐに情報をお伝えしま〜す。

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