Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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古都たび
 奈良も京都も最近は外国人旅行者が多く、神社仏閣の受付もカフェもレストランも長蛇の列だ。
 それでも奈良は、京都ほどは混んでいない。朝晩も涼しく、畳にお布団を敷いてもらって、エアコンに頼らずぐっくり眠れた。
 写真は、奈良公園の鹿たち。タクシーの運転手さんに聞いた話だが、売っている鹿せんべいだけをやっていると問題ないのだが、自分でもってきたお菓子やパンを与えると、塩分などが入っているため、死にいたり、危険なのだそうだ。



 今回の奈良の宿泊先は、食へのこだわりといまどきの部屋づくりが印象的で、各部屋にひのき風呂がしつらえてある。夕食は奈良風の懐石料理だったが、丸い石の上で焼く牛肉がとても美味だった。



 しかし、お寺はどこにいっても人、人、人。旅行者を外して写真を撮ることができない。内部は撮影禁止ゆえ、ここでも撮れない。
 唯一、東大寺の大仏殿だけは撮影禁止とは書いてないため、みんな大仏を入れて自撮りするのに大騒ぎ。いずこもお祭り騒ぎのようだった。
 そんななかでも、私の大好きな興福寺の阿修羅像、法隆寺の夢殿の半跏思惟像と大宝蔵院の百済観音像(平成10年秋にようやく百済観音堂が完成)をゆっくり見ることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができた。この3つの仏さまは、超スリムで八頭身。多分にあこがれがあるのかな(笑)。優美で慈悲深い表情をしているところにも魅了される。
 奈良では、かき氷が欠かせない。吉野葛の葛饅頭もちゃんといただいた。写真は、猿沢池湖畔にある茶屋の入口。広い畳敷きの部屋から池を見ながら冷菓をいただき、心身共に癒された。




 海外からの旅行者は、みんなリュックを背負い、短パンにビーチサンダルだ(あまりの暑さにまいって、日本で購入したに違いない)。うちわや扇子をバタバタさせながら、首に巻いたタオルで汗をぬぐっている。
 それでも、みんな実に楽しそうだ。日本の古都は、真夏でも人気が高いことを思い知った。なにしろ、京都駅は東京駅か新宿駅のラッシュどきのような混雑ぶり。
 今回まいったのが、外国人の旅行者から道や電車の乗り方を訪ねられること。私は昔から人によく道を聞かれる。たくさん人が並んでいる場合も、ピンポイントで私に聞きにくる。なんで〜と思うが、どうやら聞きやすいタイプに見えるらしい。日本ばかりではなく、バチカンやパリでもバスの乗り場などを質問される。なんでだよ〜、私も旅行者なのに〜。
 というわけで、今回も中国人に電車の乗り方を聞かれた。前後にたくさん人がいるのに、である。う〜ん、またか。でも、ここで冷たくすると日本人のイメージが悪くなると困るので、親切に教えてあげたが、そうこうしていると、この人は教えてくれるとばかりに他の中国人がわんさか寄ってくる。
 ヒエーッ、勘弁して。私はガイドさんじゃないし、時間がないのよ〜。
 といっても、法隆寺は全面的に玉砂利が敷いてあり、逃げるのに四苦八苦だ。昔は陸上をやっていたものの、いまはちっとも早く走れん。ガンガン日差しが照り付ける境内で、旅行者から逃げるのも大変だ。
 私の古都たびは、なんともあわただしく、あっというまに過ぎてしまった。
 今日の写真は、人がいない瞬間を撮った法隆寺の回廊。



 今回の奈良の旅で、まず足を運んだのが奈良うちわの老舗、池田含香堂。優雅な天平模様の透かし彫りうちわで、真竹に手漉きの伊予紙を貼って仕上げる。お店には各種の手作りうちわがあり、どれも素敵だったが、黄色と青の鹿が入った絵柄を選んだ。こうした職人による伝統工芸は、さまざまな形で奈良に息づき、それをゆっくり見て回るのも旅の醍醐味だ。

| 麗しき旅の記憶 | 20:41 | - | -
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