Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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服部百音
 服部百音の演奏を聴くのは、何度目だろう。
 そのつど、高く天空に飛翔していくような、才能が大きく開花していくような、フレッシュな演奏の瞬間に立ち会える気持ちがする。
 今日は、東京芸術劇場で行われた下野竜也指揮読響サマーフェスティバル3大協奏曲のコンサートを聴きにいった。
 前半は、服部百音がソリストを務めるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と、デンマーク出身のチェリスト、アンドレアス・ブランテリドのドヴォルザークのチェロ協奏曲、そして後半が韓国出身のHJリムによるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番というプログラム。
 服部百音は、現在東京音大付属高校特別特待奨学生で、海外では名教師として知られるザハール・ブロンに師事している。
 今日のメンデルスゾーンは、やはり高校生になったからか、ずいぶん大人の音楽になった気がする。このコンチェルトはかなり弾き込んでいるため、自分の「声」でうたっている。しかし、彼女はいつもそうだが、本番になるとひたすらアップテンポになり、第3楽章はどうなるのだろうとハラハラするほど、飛ばしていた。
 楽屋で会ったときにそう話すと、「やっぱりそうなっちゃったか」と苦笑していた。リハーサルのときは、もう少しゆったりと弾いていたらしい。
 でも、これが服部百音の勢いに満ちた音楽の源でもあるわけだから、けっして悪いことではない。一気に突っ走っていく、それが彼女の大きな特徴なのである。
 今日は、いまのレッスンの様子、先生や友人たちとのかかわり、レーピンやヴェンゲーロフから受けたレッスンのことなど、短時間ながらいろんな話をしてくれた。
 海外では、やはりいろいろ苦労もあり、「社会勉強しているわねえ」といったら、「そうなんですよ、いろんなこと、学んでいます」と笑っていた。
 会うたびに成長していく若手アーティストは、その進化が著しい。次回はどんな演奏を聴かせてくれるだろうかと、心躍る思いがする。
 今日の写真は、楽屋でのひとこま。実は、とんでもなくふざけた表情をしている写真が1枚撮れたのだが、関係者から「それはマズイ。載せないでください」と釘を刺され、あえなくボツ。百音ちゃんは、「あ〜あ、残念」と落胆顔。
 演奏は真摯で集中力に富み、作品の内奥に一気に入っていくものだが、素顔はとってもジョーク好き。それとも、私が撮るときだけ、そういう表情をしているのかな。というわけで、今日の写真は、真面目な1枚となった。


 
| 親しき友との語らい | 22:35 | - | -
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