Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アリス=紗良・オット
 今日は、久しぶりにアリス=紗良・オットに会い、いろんな話を聞いた。
 彼女は11月にアンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮フランクフルト放送交響楽団の来日ツアーのソリストとして、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を演奏することになっている。
 まず、その話から始め、チャイコフスキーのコンチェルトについてあらゆる質問をし、それに対し、さまざまな答えを戻してくれた。
 それを来日プログラムの原稿や、その他の記事でも展開することにしている。
 アリスに会うといつもそうだが、いまどんな生活をしているか、世界を回っているなかでどんなことに遭遇しているか、現在の考え方や将来についてなど、あらゆる方向に話が広がっていく。インタビューということを離れ、本音で話してくれるため、とても自然な形で話ができる。
 もうベルリンに住んで4年になるそうで、とても住みやすいという。音楽仲間や友人を家に招いて食事を作りながらいろんな話をするのが、一番のリラックスタイムになっているようだ。
 彼女にはデビュー当初から話を聞き、演奏も聴き続けているのだが、今日のインタビューのなかで再三再四こんなことばを口にしたのにはびっくり。
「もう若くないんですよ。10代の若い子たちがどんどん出てきているし、そういう人たちを見ると、ああ、自分もずいぶん年をとったなあと思って…」
 エーッ、アリスが若くないなんていうとは。彼女もキャリアを着実に重ね、成長したということなのだろうが、そのことばを何度もいうのには驚いた。
 アーティストは、デビュー当時は若い若いといわれるが、彼女のように国際舞台で華々しい活躍を続けていると濃密な時間を過ごし、人生経験が豊富になるため、新人が出てきたときに、自分はもうかなり先輩になったと感じるのだろう。
 それに加え、アリスはこれから先の20年後、30年後のことをよく考えるようになったという。そのためにいま自分が何をすべきかを自問自答しているのだそうだ。
 チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、17歳のときに初めて日本でオーケストラと共演したコンチェルト。もう70回ほど弾いているが、いつも異なる指揮者&オーケストラとの共演により新たな発見があるという。
 今日の写真は、髪を切ってからようやくカットが落ち着いたというお気に入りのヘアスタイルになったアリス。スカーフもおしゃれだ。
 最新録音はグリーグにフォーカスしたアルバムで、「グリーグの珍しい作品も入れたんですよ」といっていた(ユニバーサル)。リリースが待ち遠しい。
 私は2007年にグリーグの家を訪れて本を書いたため、今度その本をプレゼントすることを約束した。「日本語だけど、読めるよね」と聞いたら、「だいたい、大丈夫よ」といってケラケラ笑っていた。


 
| 親しき友との語らい | 22:10 | - | -
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