Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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辻井伸行
 先日、またまた辻井伸行に話を聞いた。「家庭画報」に掲載されるインタビュー記事である。
 私が「辻井さん、毎度!」といってあいさつをすると、辻井さんも「ああ、伊熊さん、毎度、毎度!」といって、大笑い。インタビューは、なごやかな雰囲気で始まった。
 これはショパンに関するインタビューで、彼のショパンに対する思い、作品について、ショパン国際ピアノ・コンクールに参加したときの思い出、ジェラゾヴァヴォーラの生家やマヨルカ島を訪ねたときの印象、幼いころのショパンとのかかわりなど、多岐に渡る内容を聞いた。
 辻井伸行は、2016年1月6日から3月30日まで、全国17箇所で「ショパン・リサイタル」と題した演奏会を予定している。プログラムは3つのワルツ作品34、12のエチュード作品10、4つのバラードである。
 さらに、10月21日には、ショパンのピアノ・ソナタ第2番、第3番を収録した新譜をリリースしたばかり。このCDのライナーノーツを書いたため、そのときに少しソナタに関する話は聞いていたが、今回はより詳しく2作品について聞くことができた。
 これまでさまざまな作曲家の作品について話を聞いているが、やはり辻井伸行にとって、ショパンは特別な存在のようだ。ショパンの話になると、話が止まらないという感じで、熱く語ってくれる。
「ショパンは体調がすぐれなくても、どんな苦難に遭遇しても、ひたすらすばらしい作品を書き続けた。その強さに魅了されます。ぼくもそんな生き方をしたい。いい曲も書きたいし…」
 こう語る彼は、ショパンの気高く美しく繊細な作品の奥に宿る、一本芯の通った強さに憧れているようだ。
 今日の写真は、インタビュー後のおだやかな表情。
 彼とはいつも食べ物の話で盛り上がるのだが、今回は、ニューヨークの巨大なオムレツをぺロッとたいらげ、ウエイターに仰天されたという話がおもしろかった。このオムレツは卵10個以上使っているとも思える大きさで、アメリカ人でもほとんどの人がフーフーいって残すくらいだという。それを残さずきれいに食べたので、お皿を下げに来たウエイターに「この坊や、全部食べたの?」と驚かれたそうだ。
「その英語、ぼく、わかるですよ。失礼ですよね」といって憤慨している表情を見て、私は思いッきり笑ってしまった。
 その食欲、すべて演奏のエネルギーになるんだろうな。


   
| 親しき友との語らい | 22:33 | - | -
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