Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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メナヘム・プレスラー来日中止
 今月、待望の来日公演が行われる予定だったピアニストのメナヘム・プレスラーが、健康上の理由から来日中止となった。
 当初は一部だけキャンセルということで療養に務め、東京公演は予定通りとのことだったが、医師の判断により、全面的に中止となった。
 昨年の来日時にインタビューした際、「来年もまたインタビューにおいで」といわれていたため、演奏とともに話を聞くのを楽しみにしていた。
 91歳という年齢だが、昨年はとても健康そうだったし、いまはソロでピアノを弾くことがたまらなく楽しいと語っていた。
 一日も早く回復し、また元気な姿で来日してくれるよう祈るばかりだ。
 今回は、来日公演のプログラムの原稿も書く予定で、そこでは、プレスラーのユーモアたっぷりの心温まるエピソードを紹介するつもりだった。
 実は、プレスラーの10月新譜のライナーノーツを書いた。「プレスラー90歳 バースデイ・コンサート・イン・パリ」、ボザール・トリオのメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」、同じくボザール・トリオのショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第1番&第2番、ブロークの詩による7つの歌の3本である(ワーナー)。
 ライナーを書くときに、いずれの作品もじっくり聴いたため、彼のピアノはもう脳裏に焼き付いている。あとは来日公演を楽しみにしているところだった。
 プレスラーの音楽は、心にゆったりと染み込んでくる。その真摯で温かな人間性がピアノに全面的に反映し、聴き手の心身を癒し、元気づけ、深い感動をもたらす。
 さて、またCDを聴いて、活力をもらいましょうか。でも、パリ公演のアンコールでも弾いているプレスラーの大好きなショパンのノクターン嬰ハ短調(遺作)は、元気がもらえるというよりも、涙がこぼれそうになる抒情的な美しさ。こういう曲は、ナマで聴くとまずいよねえ、目がウルウルになってしまうから…。
 今日の写真は3枚の新譜のジャケット。90歳の記念コンサートは、先日来日したばかりのエベーヌ弦楽四重奏団との共演だ。


 
 
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