Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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ノーベル賞コンサート2015
 12月8日、ストックホルム・コンサートホールで「ノーベル賞コンサート2015」が開催された。
 今年ロイヤル・ストックホルム・フィルを指揮したのはフランツ・ウェルザー=メスト。ソリストとして、ダニール・トリフォノフが参加した。
 プログラムは、トリフォノフがソロを務めるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番と、R.シュトラウスの「英雄の生涯」。
 このコンサートは、ノーベル賞の受賞者の功績を称えようと開かれる公式行事で、毎年さまざまなアーティストが招かれている。
 今年は、とりわけトリフォノフの演奏に賛辞が集まった。
 以前、ヴァイオリニストのレイ・チェンがこのコンサートで演奏する機会に恵まれ、指揮者のクリストフ・エッシェンバッハと共演した。そのときにレイ・チェンが「録音でもぜひ一緒に演奏してほしい」と直談判し、エッシェンバッハのピアノ&指揮のレコーディングが可能になったといっていた。
「ですから、ぼくにとって、ノーベル賞コンサートはとても大切な意味合いをもっているんです」
 レイ・チェンの高揚した表情が忘れられない。
 それにしても、トリフォノフの快進撃はすばらしい。先日インタビューしたときにも、今後のスケジュールを教えてくれたが、ビッグなコンサート、偉大なアーティストとの共演が目白押し。それを淡々と語る彼は、なんとたくましくなったことか。
 2010年のショパン国際ピアノ・コンクールのときに初めて彼の演奏を聴いてから、まだ5年しかたっていない。この間、チャイコフスキー国際コンクールの覇者となり、世界各地で演奏し、多い年で120回のコンサートを行っているという。
「ちょっと多すぎるよね。もう少し、勉強の時間を確保しないといけないから、今後はもっと抑えようと思っている」
 そりゃそうでしょう。少し多いどころじゃありませんよ。数を聞いて驚愕したもの。
 彼は作曲にも意欲を示しているから、曲作りの時間も欲しいに違いない。
 こうして若芽がぐんぐん空に向かって伸びていく姿を見ていると、こちらもエネルギーが湧き、元気になれる。
 今日の写真は、大好きだというファツィオリのピアノの前で撮影したもの。
 相変わらずスリムだけど、ステージに登場する姿は堂々とした様子に変わり、演奏もより説得力が増した。2016年もきっと走り続けるに違いない。


 
 
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