Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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イスラエルの思い出
 クリスマスになると思い出すのは、何度か旅をしたイスラエルのことである。
 特に、最初に旅をした1986年には、ルービンシュタイン・コンクールの取材の合間を縫って、ひとりでバスに乗り、さまざまな土地を巡った。
 とりわけ印象的だったのが、ベツレヘムとナザレとエルサレム。聖書の世界がそこには存在し、映画のワンシーンに入り込んだような感覚を抱いた。
 バスはいろんなホテルを回って人を集めながら各地を訪ねていく、いわゆるフリーの旅人用のバスである。
 ここで乗り合わせた人とは、一緒にランチを食べ、お互いの国のことを話したり聞いたりし、降りるときにはすっかり仲良くなったものだ。
 ヨハネスブルクから来たユダヤ人の年輩の詩人とエクアドルの兄妹とは意気投合し、いまでも写真を見ると彼らのことがなつかしく思い出される。
 アメリカから来たご夫妻は、私がベツレヘムの降誕(聖誕)教会に足を踏み入れようとした途端、うしろから洋服を引っ張って止めた。
「ちゃんと、入口で聖なる大地に口づけをしてから入るべきだ」
 こう諭され、彼らのまねをした。
 ふたりはユダヤ系で、いままで必死で働いて貯金をし、ようやくイスラエルの地を踏むことができたのだそうだ。
 ヨハネスブルクの詩人の男性は、ガリラヤ湖で私に詩を書いてくれた。一緒に食べたセント・ピーター・フィッシュの味も忘れられない。
 いろんな思い出が走馬灯のように蘇る。
 旅は人を成長させてくれる。このイスラエルの約1カ月の旅は、私の人生観を変えるほど大きなものを与えてくれた。
 今日の写真は、大きな手織りの絨毯を買い、それを必死で持って帰ってきた思い出の品。その上に並べた、ベツレヘムのキャンドルとガリラヤ湖の石。
 もうひとつは、いまでも脳裏に焼き付いているエルサレムのオリーブ山にある最後の晩餐のゲッセマネの園。複製写真を購入し、額に入れて飾ってある。




| 麗しき旅の記憶 | 22:25 | - | -
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