Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< ジャニーヌ・ヤンセン | main | 庄内砂丘あさつき >>
反田恭平
 今日は、雪が降りそうな寒いなか、反田恭平のデビューリサイタルを聴きにサントリーホールに出かけた。
 デビュー演奏会がサントリーホールというのもスゴイことだ。
 彼の演奏は、昨年リリースされたデビューCD「Liszt」(コロムビア)で聴いているため、ナマの演奏を非常に楽しみにしていた。
 以前、一度トリオを聴いているが、リサイタルは初めてである。
 今日はホロヴィッツが愛したニューヨーク・スタインウェイをパートナーに、自由闊達で堂々とした演奏を披露し、会場は最初から熱気に包まれた。
 プログラムは、前半がバッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」、モーツァルト「ピアノ・ソナタ第3番」、バラキレフ「東洋風幻想曲 イスラメイ」。
 超絶技巧をものともしないクリアな演奏で、弾き慣れている作品が多いからか、まったく迷いがない。
 後半は得意とするオール・リスト。「超絶技巧練習曲より第8番 狩り」「スペイン狂詩曲」「コンソレーション 慰め 第3番」「メフィスト・ワルツ 第1番 村の居酒屋での踊り」という構成だ。
 反田恭平の演奏は、聴き手の心を瞬時にとらえるのだろうか。すでに多くのファンがいて、新人とは思えぬほど多くの聴衆に支えられている。
 これまで数多くの新人ピアニストの演奏に触れてきたが、彼の場合は何か別の魅力を持ち合わせているようだ。
 それはいったい何なのか。純粋に演奏の魅力なのか。人間性なのか。これまでのバックボーンなのか。
 演奏を聴いて、いろいろ考えさせられた。
 その思いは、アンコールに演奏されたシューマン/リストの「献呈」で一気に疑問が氷解した。
 反田恭平のピアノは、聴き手の心に語りかけてくるのである。ひとつひとつの音を通し、自身の思いのたけを伝える。そこに人々は魅了されるに違いない。
 いま21歳。モスクワ音楽院で、名教師といわれるミハイル・ヴォスクレセンスキーに師事している。 
 ヴォスクレセンスキーには以前インタビューをしたことがあるが、非常に実直で、曲がったことの嫌いな、まっすぐな人だった。
 こういう先生から教えを受けることができる生徒は幸せである。
 反田恭平は、まだスタート台に立ったばかり。これからいかようにも変化し得る可能性を秘めている。
 ぜひ、次回はまた異なるレパートリーを聴いてみたい。
 写真は、今日のプログラム。写真満載の三つ折りのおしゃれなプログラムで、ファンが大喜びしそうなデザインだ。
 こういうプログラムは斬新でいいと思う。楽器もステージ衣裳もこだわりだったが、このプログラムも個性的。人気の秘密の一端を垣間見た思いだワ(笑)。


 
| クラシックを愛す | 23:44 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE