Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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シャルル・リシャール=アムラン
 昨日のショパンのピアノ・ソナタ第3番の心に響く演奏を胸に、今日はシャルル・リシャール=アムランのインタビューに出かけた。
 リシャール=アムランは1989年カナダ生まれ。これまでいくつか国際コンクールで賞を獲得しているが、2015年のショパン国際ピアノ・コンクールで第2位に輝き、同時にソナタ賞(ツィメルマン賞)も受賞した。
 今日はこのソナタに関する話題から始め、ショパン・コンクールのこと、ショバンの作品との出合い、作品論から今後の抱負まで多岐に渡って聞くことができた。
 このインタビューは、春ころ発刊の「ぶらあぼ」に書く予定である。
 リシャール=アムランは欲のない人で、「シンプルな人生」が好みだそうだ。第1位ではなく、第2位とソナタ賞を得たことで「夢がかなった」といっていた。
 今後は世界中でおびただしい数のコンサートが入っているそうだが、「自分は世界を精力的に飛び回るスターのような生活は合わない。じっくり作品と向き合って、ゆっくり歩みを進めたい」そうだ。
 ショパン・コンクールを受けたことにより、各々の作品を深い部分まで掘り下げることができ、作曲家の真意に近づくことができたことが一番のプラスだという。
 彼はいまどきのスリムなタイプではなく、下半身がどっしりとした体格。コンクール時にワルシャワでは「テディベア」という愛称で親しまれたが、それをおだやかな笑みを見せながら「みんなに愛されているということだから、うれしい」といっていた。
 でも、私はステージへの登場の仕方が、往年のラザール・ベルマンをほうふつさせるように思える。
 それを伝えると、「ええっ」と一瞬驚いたようだが、「ウワーっ、大好きなピアニストだから、そういわれるとすごくうれしいなあ」とビッグスマイルを見せた。
 リシャール=アムランの演奏は、いわゆるガツガツしていない、余裕のあるピアニズム。大人の音楽がそこには存在する。
 懐が大きく、奥が深く、弱音の美しさが際立つ。ショパン特有のルバートもごく自然だ。
 5月23日には、東京オペラシティコンサートホールでオール・ショパン・プロによる日本リサイタル・デビューが開催される。
 もちろん、プログラムのフィナーレを飾るのは、ピアノ・ソナタ第3番。楽章ごとに表情や色彩や空気を変え、聴き手の耳を最後まで引き付けてやまない演奏に、ぜひ多くの人が触れてほしいと願う。
 今日の写真はインタビュー中の1枚。この人、大器晩成型のような気がする。


 
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