Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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テディ・パパヴラミ
 私たちは、アルバニアという国をどれだけ知っているだろうか。 
 共産主義独裁政権下のアルバニアからパリに移り、パリ国立高等音楽院でピエール・アモイヤルに師事したヴァイオリニスト、テディ・パパヴラミは、その国と日本の架け橋的な存在となった人である。
 パパヴラミは、「ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ」という本をフランスで出版し、その邦訳が刊行された(藤原書店)。 
 新譜はバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番(エマニュエル・クリヴィヌ指揮ルクセンブルク・フィル、J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ、パガニーニの無伴奏ヴァイオリンのための「24の奇想曲」、スカルラッティのソナタ編曲版(パパヴラミ編)などが収録された6枚組(マーキュリー)。
 今日は彼のインタビューがあり、22歳までの人生を綴った本に関して、ハイフェッツの録音を聴いた衝撃、アモイヤルの指導、ヴィクトリア・ムローヴァとの出会い、バッハの無伴奏作品について、ボウイングの話、今後の課題と夢など、多くを語ってくれた。
 パパヴラミは演奏ばかりではなく、文筆家としても才能が豊かで、翻訳も編曲も俳優業もこなす。
 素顔は、まさに俳優のよう。話をしながら表情が幾重にも変化し、顔を見ているだけで感情が読み取れる。
 その後、出版記念のミニパーティがあり、そこではJ.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのバルティータ第2番」から「シャコンヌ」が演奏された。
 使用楽器は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン貸与の1727年製ストラディヴァリウス「Reynier」。とてもこぢんまりとした部屋だったため、ごく間近にストラドの音を聴くことができ、その演奏の奥に宿るパパヴラミの波乱万丈の人生が伝わってくるようだった。
 今日のインタビューは、「CDジャーナル」に書く予定である。
 なお、4月7日にはHAKJU HALLで、ピアノの萩原麻未との共演によるリサイタルが開かれることになっている。
 今日の写真は、インタビュー中のテディ・パパヴラミ。とてもスリムで黒ずくめの服装がよく似合う。
 インタビュー中はとても真摯な表情をしているが、笑うと目がおだやかな光を放ち、温かな人柄を思わせる。



 
 
| アーティスト・クローズアップ | 23:47 | - | -
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