Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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モイツァ・エルトマン
 ハンブルク生まれの「新時代のソプラノ」と称されるモイツァ・エルトマンは、透明感のあるリリカルな歌声で人気を博している。
 今日は、東京文化会館にリサイタルを聴きにいった。ピアノはイギリス出身の名伴奏者として知られるマルコム・マルティノーだ。 
 今回の来日では、エルトマンのもっとも得意とするR.シュトラウス、現代作品をメインに据え、その合間にロマン派の作品をちりばめたプログラム。
 エルトマンは、まずR.シュトラウスの「もの言わぬ花」から始め、モーツァルトの「すみれ」、R.シュトラウスの「花束を編みたかった」、シューベルトの「野ばら」、R.シュトラウスの「イヌサフラン」と、色とりどりの花を咲かせていく。
 やがてシューマンの「重苦しい夕べ」、R.シュトラウスの「オフィーリアの3つの歌」、リームの「オフィーリアは歌う」へと進み、空気は一変し、暗く陰うつな雰囲気をただよわせるように変容していく。
 エルトマンの表現力の見事さがここで一気に開花。彼女は歌詞に寄り添う姿勢が印象的で、明快な発音で詩の世界を描き出していく。
 とりわけ親交の厚いヴォルフガング・リーム(1952〜)の「オフィーリアは歌う」では、狂気のあまり叫んだり、つぶやいたり、緊張の極致でうめいたりするなど、ひとり芝居のような凄みを見せた。
 後半は、アリベルト・ライマン(1936〜)の「オレア」よりヘレナで開幕し、やはりR.シュトラウスをメインにさまざまな曲を挟み込んでいくスタイル。特にエルトマンの声質に合っていたのが、シューベルトの「万霊節の連祷」だった。
 彼女はアンコールの最後も、R.シュトラウスの「あすの朝(モルゲン)」で締めくくった。日本語で「アシタ、アサ」と紹介しながら。
 今日の写真は、プログラムの一部。実は、今日のモイツァのステージ衣裳は、渋いモスグリーンの美しいラインのドレス。こういう色が大好きな私は、そのドレスにも見とれてしまった。
 いいなあ、美しい容姿とブロンドにグリーンが映えて…。うっとり(笑)。


 
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