Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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心とからだに栄養を
 21日(土)は、ミューザ川崎シンフォニーホールで佐渡裕指揮トーンキュンストラー管弦楽団の演奏を聴いた。
 前半は、レイ・チェンをソリストに迎えたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。レイ・チェンは、来日のたびに演奏を聴き、インタビューも行っているが、会った人みんなが彼のおおらかな人間性に魅了されてしまうほどのナイスガイ。
 演奏は、聴くたびにぐんぐん若芽が天に伸びていくような勢いを感じさせ、今回はそこに自信がみなぎっているのを感じた。
 このプログラムにも記事を書いたが、佐渡裕は、2014年5月デンマーク放送交響楽団の演奏会でレイ・チェンと初共演し、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏したそうだ。
 そのときに、レイ・チェンは作品に対して自分と同じアプローチを備えていると感じ、今回のトーンキュンストラー管弦楽団の日本ツアーのソリストに指名したのだという。
「レイとぼくは、初めて共演したときから意気投合し、その後もいろんな話をするなかで非常に親しくなった。いまや親友と呼ぶべき存在ですね」
 私のHPの「音楽を語ろうよ」のコンテンツでインタビューしたとき、佐渡裕はレイ・チェンについてこう語っていた。
 まさに今回の共演も、ベートーヴェンに対する思いが同じ方向を向いていた。
 それにしても、レイ・チェンの音楽の成熟ぶりは目を見張る。
 彼は約43分におよぶ長大なコンチェルトを一瞬たりとも弛緩することなく、オーケストラとの音の対話を楽しみながら、佐渡裕のタクトにピタリと寄り添い、ときにオーケストラをリードし、情熱的なベートーヴェンを披露した。
 後半は、R.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。このコンビによるデビュー録音でレコーディングした作品ゆえ、すっかり手の内に入った演奏だったが、全員が自分たちのもてる最高の音楽をしようという熱意が舞台からほとばしり、佐渡の熱血漢ぶりと相俟って、オーケストラ全体からうねるようなはげしい演奏が伝わってきた。
 この後、アンコールを聴くことなく、私は急いで会場をあとにし、川崎から新横浜に移動し、新幹線に乗って京都へ。
 たった1日半ほどの京都だったが、今回もお気に入りのお店に顔を出し、おいしいおそばをいただき、心身をしばし休めることができた。
 長年、清水産寧坂下の松韻堂に通い、陶器を求めているが、今回も小鉢と湯呑を少し購入した。
 ここのご主人いわく、最近はこのあたりの老舗がどんどん廃業し、新しいお店が増えているそうだが、そうしたお店もすぐになくなってしまうことが多いとか。
「住んでいる私たちが驚いているほどですよ。もうウチもいつまで続けられるかわかりません」 
 なんということか。清水あたりはいつ行っても大混雑だが、本当に老舗が数少なくなってしまった。でも、松韻堂はいつまでも続いてほしいと思う。
 今日の写真は、窯元の松韻堂の外観。緑豊かなお庭を眺めながらおそばをいただくことができる、よしむら清水庵。


 


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