Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

ブログ

<< 京野菜 | main | ベートーヴェンの家 >>
神尾真由子
 月日が経つのは本当に速い。
 先日、神尾真由子にインタビューをしたとき、このことをつくづく思い知らされた。
 彼女がまだ学生のころからインタビューを続けてきたが、チューリッヒで海外録音をしたときには現地に赴き、取材記事とライナーノーツを担当した。
「あれ、何年前でしたっけ?」と、私。
「2008年です。もう8年も前ですよ」と、彼女。
 そうか、8年ねえ。もちろん、その後も神尾真由子の演奏は聴き続け、チューリッヒからニューヨークに移った後も、話を聞いてきた。
 そして、彼女の人生は大きな変化を見せる。
 ミロスラフ・クルティシェフとの結婚、息子の誕生。現在は、サンクトペテルブルクと日本を行ったり来たりしながら、演奏活動と家庭生活の両立に尽力。「あっというまに時間が過ぎる」とのこと。
 今回のインタビューは、ヤマハのWEB「音楽ジャーナリスト&ライターの眼」に書く予定にしている。
 神尾真由子はいま、日本とアメリカでの演奏が多く、クルティシェフはロシアとフランスでの活動が多いそうだ。
 ふたりはチャイコフスキー・コンクール後から長年に渡ってコンビを組んできたが、10月から11月にかけて、日本各地でデュオ・リサイタルを行う。
 プログラムはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、第3番というAプロと、ベートーヴェン、ブラームスにショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ラフマニノフ、チャイコフスキーなどのロシア作品を組み合わせたBプロの2種が用意されている。
「ふたりとも、ずっとブラームスのソナタを弾きたいと思っていたんです。彼が特に切望していて…」
 神尾真由子は、あまり雄弁な方ではない。逆に、クルティシェフはものすごくよくしゃべり、プログラムなどにもこだわり、一家言をもっている。
「性格はまるで違いますね」
 それが両者を惹きつけたのかもしれない。この作品に関しては、記事でじっくり触れたいと思う。
 彼女は、「まず時間の確保。毎日、いかに練習する時間を見つけるかを考えています。最低、3時間は通して練習したいので」
 公私ともに忙しい昨今だが、不思議に彼女は落ち着いた雰囲気を醸し出していた。
 いつも会うごとに髪型が変わり、カラーも異なっていたが、今回は黒髪のまま。
「もう染めないの?」と聞くと、「時間がないんですよ。実は、私、美容院に行くのが嫌いで」とのこと。
 それからテレコを止めて、しばし仕事以外の話を。彼女は美容院に行くと、仕事のことや私生活や、いろいろ聞かれるから嫌なのだという。
「仕事は何をしているんですかから始まって、今日は仕事ないんですか、どんな仕事ですかとか、いろいろ聞かれて面倒。だから、なんにもしていないんです〜とか答えちゃう。ああ、面倒くさい」
 これを聞いて、私は神尾真由子の性格は根本的に変わっていないと感じ、妙に安心した。
 そのシニカルな受け答え、なんだかなつかしい(笑)。年月が経ったことをいっぺんに忘れてしまった。
 彼女は、早い話、人と話すのがそんなに得意じゃないんだよね。私は美容院であれこれ話すのって、仕事を忘れられるひとときだから楽しいけど、人によってこんなにも違うのね。
 今日の写真は、一見すると落ち着いた表情に変わった神尾真由子。でも、個性的な性格は変わっていないんだよねえ。
 秋のデュオ・リサイタルが待ち遠しい! 演奏は、どんな変貌を遂げているだろうか。
 なお、最新録音は、2014年リリースの「愛のあいさつ&夢のあとに 神尾真由子ヴァイオリン・アンコール集」(ソニー)。


 
| 親しき友との語らい | 23:31 | - | -
CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE