Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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横坂源
 初録音にJ.S.バッハの「ガンバ・ソナタ集」をレコーディングするのは、とても勇気のいることである。
 若きチェリスト、横坂源が9月14日にこの作品でワーナーから録音デビューを果たすことになった。
 2002年、チェリストの登竜門として知られる全日本ビバホール・チェロコンクールで最年少優勝(15歳)を遂げ、2009年には全ドイツ学生音楽コンクール第1位(室内楽)を獲得、そして2010年ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で第2位入賞に輝いた。
 先日、横坂源にインタビューしたが、彼はデビューCDは絶対にバッハのガンバ・ソナタにしようと決めていたそうである。
 現在は、ドイツでジャン=ギアン・ケラスに師事。
「ケラスはとてもリーダーシップのある人で、生徒をみんな引き連れて、見聞を広めるためにいろんなところに連れて行ってくれます」
 この話を聞き、ケラスのあとに生徒たちがチェロを携えてぞろぞろついていく様子が 目に浮かび、「なんだかカルガモの行進みたいねえ」といったら、横坂源も「そうそう」といって大笑いしていた。
 ケラスはやわらかく自然で温かい音を保持し、それを弟子たちにも伝授してくれるそうだ。
 このインタビューは、「CDジャーナル」に書く予定である。
 とても人あたりがよく話しやすいタイプで、ドイツで学んだすべてをこのバッハの録音に投入したと語る。
 数年前にNHKの企画でピアニストの藤井一興と共演し、そこで演奏したバッハのガンバ・ソナタが横坂源の目を新たに拓くことになり、今回の録音につながったそうだ。
「録音でも藤井さんとの共演が実現し、かけがえのないすばらしい体験となりました」
 横坂源は、各作品を徹底的に探求し、バッハの奥深い部分に肉薄し、イマジネーション豊かでみずみずしい歌心にあふれる演奏を生み出している。
 新譜がリリースされるのが待ち遠しい。
 今日の写真は、愛器1710年Pietro Giacomo Rogeri 制作のチェロとともに(サントリーホールディングスより貸与)。




 
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