Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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アレクサンダー・ガヴリリュク
 アレクサンダー・ガヴリリュクの演奏は、ぐんぐん若芽が空に向かって伸びていくような爽快感と躍動感を感じさせる。
 2000年、16歳のときに浜松国際ピアノコンクールで優勝したときは、まだ少年のような表情をしていたが、いまやがっしりした体格の、エネルギーのかたまりのような、ロシアの大地を思わせる風貌の持ち主となった。
 今日はヤマハホールでリサイタルがあり、シューベルトのピアノ・ソナタ第13番、ショパンの幻想曲、夜想曲第8番、ポロネーズ第6番「英雄」が前半に演奏された。弱音の美しさと、柔軟性を備えた幅広い音色が特徴で、とりわけシューベルトが歌謡的な美しい音色を響かせた。
 後半はロシア・プログラム。プロコフィエフのピアノ・ソナタ第3番、ラフマニノフの練習曲集「音の絵」より第1、2、5、7、9番と続け、最後はバラキレフの東洋風幻想曲「イスラメイ」で、圧倒的なテクニック、深い表現力に満ちたダイナミックなピアニズムを披露した。 
「イスラメイ」が終わると嵐のような喝采が巻き起こり、アンコールを5曲もプレゼント。
 シューマンの「子供の情景」より「見知らぬ国の人々について」、フィリペンコの「トッカータ」、シューマンの「トロイメライ」、メンデルスゾーン=リスト=ホロヴィッツの「結婚行進曲と変奏曲」、ラフマニノフの「楽興の時」より第3番と、情感の豊かさを表す曲と超絶技巧を発揮する曲を交互に配置し、プログラムの妙を示した。
 このリサイタルの公演評は、「公明新聞」の8月発売の号に書く予定になっている。
 今日の写真は、プログラム掲載のもの。1984年生まれだから、すでに30歳を超えたことになる。若芽が伸びていくような、という表現はもう古いかな。実力派としての評価が高いわけだから、地にがっしりと足を着けた、という言い方に変えようかな。それにしても、貫禄ついたよねえ(笑)。


 
| クラシックを愛す | 23:38 | - | -
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