Yoshiko Ikuma - クラシックはおいしい -Blog

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チョン・キョンファ
 昨年1月、極寒のソウルに取材に行き、チョン・キョンファのインタビューを行ったが、先日彼女が来日して、新譜のインタビューに応じた。
 この新譜は、ソウルのときには「まだまだ演奏は先になると思うわ」と語っていた、J.S.バッハの「6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」(ワーナー 9月30日発売予定)。
 このライナーノーツも頼まれたため、レコード会社から事前に録音のニュースを聞いていたわけだが、その一報が届いたときは、「ついに録音したんだ!」と感慨深かった。
 インタビューでは、その録音にいたるまでの様子、録音時のこと、バッハの作品に関すること、各々の作品との出合い、どのように解釈と表現が変ってきたかなど、さまざまな角度から話を聞いた。インタビューは次号の「intoxicate」に書く予定である。
 キョンファは、とても雄弁だ。大声でガンガンまくしたてる。そのスピードとリズムに、演奏を重ね合わせることができる。
 ジョークやユーモア、ウイットに富んだことも交え、身振り手真似も豊かで、芝居をしているようだ。
 このバッハは、本人いわく、「大きな挑戦」とのことで、満を持してレコーディングに臨んだという。
 今後はロンドンやニューヨークで、このバッハの無伴奏を演奏する予定が入っていて、2017年には日本公演も考えているそうだ。
 彼女は、長い間、手の故障でヴァイオリンが弾けない時期を乗り越え、いまはじっくりマイペースで演奏活動を行っている。
「バッハと向き合うと、自分のことがよくわかるのよ」
 彼女はこういって、このときばかりは真摯な表情を見せた。まだ、音源は届いていないが、届き次第、ライナーノーツの執筆に取りかからなければならない。
 今日の写真は、インタビュー後のチョン・キョンファ。写真を撮っている間も、ずっと「よく撮ってね〜」といいながら、ケラケラ笑っていた。
 それにしても、とてつもなくエネルギッシュな人である。



 
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